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193cmの高さと速さも兼備。日大藤沢FW鈴木ワディは波をなくして「毎試合のゴール」を

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日大藤沢高の大型ストライカー、FW鈴木輪太朗イブラヒーム

 日大藤沢高(神奈川)の新3年生は17年の全国ルーキーリーグ交流大会で“日本一”に輝いている注目世代だ。今年、日本一を目標に掲げて彼らは新チームの活動をスタートしているが、下級生にも“大器”がいる。それは193cmの高さと50m走を6秒2で走るスピードを併せ持つFW鈴木輪太朗イブラヒーム(1年)だ。

 ダイナミックにゴールに迫る一方で柔らかいボールさばきも見せることのできるストライカーは、03年の早生まれ。横浜FCジュニアユース時代にU-14Jリーグ選抜スウェーデン遠征などを経験している大型FWは今年、活躍を継続することで将来の可能性を広げるつもりでいる。その鈴木に19年の目標などを聞いた。

―新チームでは先発することが増えているようだが。
「先輩が怪我しているので、ずっと先発させてもらっている。(その中で自分のプレーは)イマイチですね。まだ、ボールタッチとかがデカくなっちゃったりとか、まだ自分に自信が持てなかったりがあります」

―火がつくと凄いプレーをする印象。
「それが課題ですね、波が激しいというか。(良いプレーを続けることが)一番の目標だと思います。1試合で何本も出せて、チャンスメークできれば良いんですけれども、それが少ないです」

―裏選手権で良いゴールを決めたり、自信になっている部分はある?
「良いプレーをした時とかは波に乗れるんですけれども、悪いプレーをした時は沈んでいくというか。一発出れば。あとファーストプレーで例えば上手くいけばとか。まだまだ安定したプレーができていないです」

―ターンできそうなところでパスを選択することも多いようだけど、まだ自分で決めるという気持ちにはなれていない?
「まだ貪欲じゃないというか……」

―今年、結果を残せば代表や上のステージにも行くことができるはず。
「強気にどんどん、どんどん仕掛けてゴールを獲っていけたらいい」

―代表入りだったりへの意欲はどうかな?
「呼ばれるならば行きたいです。でも、まだまだなんで」

―裏選手権などのフェスティバルで出来た部分は?
「裏選手権でいうと、ボールタッチの調子が良かった。流れに乗れるというか、試合に入っていけるというのが裏選手権とかではあったんですけれども、最近は増やすことができていないです」

―ゴール数は?
「ゴール数は1年の時に比べて増やすことができているんですけれども、(色々なところへアピールするためには)毎試合のゴールが一番だと思います」

―現在、参考にしている選手は?
「先輩の平田(直輝)くんとかライバルでもありますし、一番いいお手本というか、自分のやりたいプレーをやっている。動画ではルカクとか最近はラッシュフォードとか。あと、アグエロやスアレスのゴール前への入り方とかは見ています」

―しなやかな動きもできるところが特長。
「でも、ボディバランスとかがまだまだです。一つ一つが大きいのでダイナミックという部分もあると思うんですけれども、デカくなっちゃってボールを突付かれたり、シュート打っても相手に足を合わせられるとかあるので、もっとコンパクト感も必要なのかなと思っています」

―今年、一気にブレイクする可能性もあると思うし、自分もそのつもりだと思うが。
「頑張りたいと思います」

―今年1年間、どのような結果を。
「毎試合ゴールというのが一番の目標でなおかつ、内容にもこだわっていきたい」

―自分が理想とする選手像は?
「ダイナミックなプレーはクリロナ(クリスティアーノ・ロナウド)みたいにクロスにしっかりと合わせられるんですけれども、作りの中とか、ワンツーとか細かいところもできるみたいな、そういうFWになることが一番の目標です」

(取材・文 吉田太郎)

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