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元川崎F矢島卓郎が推す「能力は間違いない」今季のキーマンとは?

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インタビューに応える矢島卓郎氏

 川崎フロンターレは多摩川クラシコ開催となった開幕戦、FC東京とスコアレスドローに終わった。今季初の勝ち点3を狙う第2節はホームでの金曜開催。迎え撃つは近年優勝争いを繰り広げる鹿島アントラーズ。アカデミーコーチを務める川崎FのOB矢島卓郎氏が3連覇を目指すチームのポイントをDAZNインタビューで語った。(取材日:2月26日)

—川崎フロンターレの強さの秘訣は?
「ここ1,2年オニさん(鬼木達監督)が監督になってからは試合を観ていても、とにかく切り替えが早いなと。攻撃への切り替え、(ボールを)取られた後の切り替えが早い、プラスひとりひとりの技術が高くなっている、そして良い選手が獲れている。良い選手が集まって、しかもひとりひとりがハードワークしているのが強さの秘訣だと思いますね。」

—川崎スタイルというものがわりともう確立されていると思いますが、それは風間八宏前監督の時からの流れがあったりしますか?
「そうですね。僕自身も風間さんになったタイミングで川崎にいましたけど、あの段階で大きくサッカーは変わりました。僕自身も1年半しかやっていないですけど、20代後半、30代の選手もいたなかで、その年齢からでも変われる、技術も上がっていくし、チームでこんなにボールが持てるのかというのも大きな発見でしたし、それがベースにあるのかなと思いますね。」

—早稲田大学から清水エスパルスに入る前に、特別指定でフロンターレに来ていた時もあったと思いますが、その時との違いは?
「僕が初めて川崎に来たときはJ2だったので、チームが置かれている環境もすごく変わったし、選手の意識とか、サッカーのトレンドが変わってきたのもありますけど、まじめな選手が増えました。練習や試合というところで、僕もフロンターレを3年間離れていまして戻ってきたらビッククラブに近づいたなという感覚がありましたね。」

—そのタイミングで風間さんが監督に就任した
「僕が最後にいた1年半が風間さんの時で、その最後の年に3位に入ってACL出場権を獲得しました。サッカーが大きく変わってやっていても楽しいし、見ている人も楽しいだろうなと。これだけボールを握り倒すサッカーで結果が出たら、良いチームになっていくのかなという部分はあって。僕がいたころはタイトルは獲れませんでしたけど、オニさんに監督が代わって切り替えのところとか、ボールを握りながらもそこも強くなって。去年は最少失点でしたが、それは昔では考えられないですよね。最多得点はもちろん狙っていたと思いますけど、最少失点になるとは思わなかったですね。」

—鬼木さんが監督になられてからチームとして切り替えの早さは意識していると感じますか?
「上手い選手とか前線のタレントは少しさぼったりとか切り替えが遅くなったりしがちなのですが、このチームは(中村)憲剛さん、家長(昭博)君がハードワークしているというそういうところが他のチームにはない部分だし、オニさんが練習から意識させているのかな。切り替えの遅い選手が浮いちゃうようなぐらいのレベルのチームになっているのかなと思いますね。」

—そして昨年はJリーグで連覇を達成しました。その大きな要因とは?
「そうですね。内容的にはボールを握る技術もある、相手の色々なことに対応できる。相手が対策してきても、前半最初は上手くいっていなくても前半が終わるころにはやりやすくなっている。ベンチからの指示もあると思うんですけど、すごく対応力があるなという部分ですね。主力が去年から固まったなかで、大きなけが人も出なかったですし、僕もマリノスで一緒にやっていた篠さん(篠田洋介フィジカルコーチ)がフィジコで来たりとか、トレーナーの人たちの努力、選手ひとりひとりの意識で、けが人が少なかったのが大きな要因だったと思いますね。」

—家長選手など外から入ってきた選手もすぐにチームになじめていたと思うのですが。
「家長君も一年目は苦しんでいたと思います。間違いなく良い選手ですけど、なかなかすっと入れるチームじゃないのかと思っていたんですけども、良い選手はそこに合わせてくる部分と周りがその人の良さを引き出して、そこで結果が残ってきたのが良かったと思いますね。」

—矢島さんがフロンターレでプレーしていた当時、印象的な試合、フロンターレの強さが出た試合を挙げていただけますか?
「僕は試合途中で代わったんですけど、サポーターの人は全員覚えていると思うんですけど、2009年ナビスコカップ準々決勝の鹿島戦ですかね。1stレグのアウェーで0-1で負けていて、2ndレグ・ホームで等々力では0-0の状況が長くて、最後ロスタイムにジュニーニョのゴールで追いついて、延長で勝ったという試合なんですけど。本当にあの時の鹿島は強かったんですけど、僕も先発で使ってもらったんですが決定機を外して代えられて、だけどスタジアムの雰囲気は行けそうな感じがある中で、(ジュニーニョの)すごいシュートが決まって。延長になるときには絶対に勝てそうだなとベンチにいても思いましたし、等々力の雰囲気がいつもそうなんですけど、特に最高だったと思いますね。」

—鹿島と対戦して勝つことで自信がつけられる部分が多いと思いますが、フロンターレにとって鹿島戦の持つ意味とは?
「鹿島が三連覇していた時は常に大事なとこで(フロンターレは)負けていたなという感覚ですね。強いチームは大事なところで勝ちますし、内容は良かったり悪かったり、こっちが押していても鹿島が勝ったり、セットプレーで負けたりとか。最近は、去年はルヴァンカップは負けましたけどリーグ戦は引き分けと勝ちでしたので苦手意識はないと思います。順位に関係なく激しい試合になると思いますね。」

—鹿島戦で勝ち点3を取るポイントは?
「ボールはどことやっても握れると思います。開幕したばかりですけど最後の崩しところでピシっとあうかというところと、先制点を取ってしまえば守備も強いし、相手が来たところでいなせる技術があるので、とにかく先制点がほしいかなと思いますね、」

—ご自身が在籍していた時に感じていた川崎の良さとは?
「とにかく仲は良いいと思いますね。クラブハウスの雰囲気もいいですし、トレーニングの雰囲気も新しい選手もすっとなじめたり若手も入りやすかったりというのはあると思いますね。他のチームも雰囲気は良くても、フロンターレはとび抜けてよかったかな。ただやるところはピリッとやって、というオンオフの切り替えは良かったと思いますね。」

—当時はかつて在籍していたエスパルスも相当の実力のあるチームでしたが、そのエスパルスと比べていかがでしたか?
「楽しそうな、攻撃的というのもありますけど、試合を見ていても、試合中自分がやっていても楽しかったですね。前線でやっていてパスを出せる選手、憲剛さんのような選手がいる。一緒にやっていたジュニーニョのような選手もいてチャンスがたくさんできる。そこは他のチームとは違ったかな。攻撃する回数が多いと思いましたね。」

—攻撃の選手としては楽しいサッカーなのでしょうか?
「今みたいにつなぎ倒すというよりは、前線のスピードでカウンターで行ったりとか、守備の時も攻撃の準備をしておいて、ボール取ったら前線のジュニーニョなど早い選手の近くでプレーしてとか、僕自身はとにかく楽しかったですね。」

—昨シーズン、Jリーグ連覇を達成して、選手達も自信を持ったり、強さもでてきたと思うのですが。
「去年は本当に強かったですね。試合を見ていても、試合前半の立ち上がりとかかなり強いプレスをかけてくるチームが多くて少しばたついても10分、15分経つと落ち着いてく。失点してしまうとばたつくかもしれないですけど、無失点でしのげるようになって。(大島)僚太や守田(英正)君など対応力のある選手がいて。憲剛さんもそうですし、家長君もそうですけど。みんな柔軟になっていつの間にか余裕を持ってプレーして、点がなかなかとれなくても後半になればそのうち取れるんだろうなという雰囲気は見ていてもありましたね。」

—昨シーズン前半戦は広島の独走でしたが、どう見ていましたか?
「フロンターレは後半戦になればもっと勝つと思っていましたけど、広島があれだけ止まるとは思ってなかったので、ちょっと勝ち点差的には苦しいかなと思っていましたね。」

—後半戦で巻き返せると?
「本当に大事な直接対決も逆転で勝ったり、勝負強さというところもすごく大きかったと思いますね。」

—フロンターレが今シーズン三連覇を成し遂げるためのポイントは?
「2017年と18年も同じ内容ではなかったし、プレーや選手も少し変わった中で去年と同じだと周りも対応してくるので、去年以上に新しい変化とか新しく出て来る若い選手とか移籍してきた選手が活躍してくれると良いのかなと思いますね。」

—今年のフロンターレのキーマン、そして見どころは?
「去年のある程度スタメンというのがベースになると思いますが、新しく外国人が入ったところと、個人的には(齋藤)学に期待したいかなと思いますね。マリノスで一緒にやっていたというのもありますし。能力は間違いない。怪我もありましたけど、去年なかなか試合に入れなかったので焦りとか、完成しているチームにぽっと入って学がボールを持つとスタジアム含め、周りの期待感があるじゃないですか。そんな中でやらなきゃいけないという部分もあったと思いますけど。今年はキャンプから合流できているみたいなので、もっと試合、得点に絡んで、去年との大きな変化はそこで出てくるといいかなと思いますね。」

—外から見ていて齋藤選手への期待感は大きいですか?
「去年よりコンディションは良いと思いますし、周りが学の良いところを引き出そうとしているのもすごく感じますね。学が左でしかけられるようなボールの運び方をして、(ボールを)預けて1対1の場面を作ったりとか当然あるので、どんどん思い切ってチャレンジしてほしいと思いますね。」


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