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ゴール量産誓う17年Rookie League得点王、静岡学園FW奥田「チームがしんどい時に点を獲れる選手に」

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静岡学園高のFW奥田友惟はチームが苦しいときでも決めるストライカーへ

 17年のRookie League得点王が今年のゴール量産を誓った。静岡学園高のFW奥田友惟(2年)は1年時に流通経済大柏高や前橋育英高、市立船橋高など関東、静岡の強豪校と戦った「Rookie League」Aグループ9試合で13得点の活躍。堂々の大会得点王に輝いた。

 抜群の得点感覚に対する期待は高かった。だが、昨年はプリンスリーグ東海で23得点を叩き出したエースFW塩浜遼(3年)の影に隠れて、Aチームでの出場機会を増やすことができず。Bチームが出場した静岡県Aリーグでは3試合で3得点を挙げたものの、怪我もあってプリンスリーグでは無得点に終わった。

「『自分が、自分が』というのが、FWの割にまだ少なかった。2年になって公式戦も減って、塩浜さんがいて、自信がない時もあって、欲みたいなものが減ったから、FWとしての魅力みたいなものがなくなったのかなと思っている。今年はガンガン行けるようになりたいと思っています」

 Rookie Leagueではキャプテンマークを巻き、「自分が決める」とばかりに、強気にシュートへ持ち込む姿勢があった。決してスピードのある選手ではないものの、動き出しのタイミングの良さと得点感覚を持ち合わせたストライカー。U-18日本代表MF松村優太(2年)やMF浅倉廉(2年)、MF小山尚紀(2年)らチャンスメーカー役は多いだけに、「自分はチームがしんどい時に点を獲れる選手になれたら」と意気込んでいる。

 1~2月に開催された静岡県新人戦は4ゴール。本人は物足りないと感じている。力強いポストプレーからゴール前に入り込んで、泥臭く決め切る選手へ。ウルグアイ代表FWルイス・スアレスの動きなどを参考に、ボールを受けてからシュートを放つまでの過程、持ち味の動き出しの部分などをより磨いてゴールを連発する。

 大阪府の千里丘FC出身。「名を全国へ広めて、誰が見ても活躍しているなということを示していきたい。個人としては、1試合1点、2点確実に獲るということは自分の中で課題としてやっていきたいなと思っています」。静岡学園は昨年のトーナメント戦で押し込み、チャンスを幾度も作りながらも、決め切る力が足りずに泣く結果となった。今年は点取り屋・奥田が苦しい時でも「決める」役割を一年間全うして、チームにプレミアリーグ昇格、全国大会での勝利をもたらす。

(取材・文 吉田太郎)

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