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プロ6年目のJ1個人昇格…フル出場続く横浜FM広瀬陸斗「違和感なくやれている」

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横浜FMで定位置を確保しているDF広瀬陸斗

[3.2 J1第2節 横浜FM2-1仙台 日産ス]

 J2リーグからの“個人昇格”ながら、早くもレギュラーの座を確保。かつては世代別代表で日の丸を背負った横浜F・マリノスDF広瀬陸斗が堂々のキャリアアップを遂げている。徳島で培った戦術的素養を武器に新天地のスタイルにも適応し、開幕から2試合連続でのフル出場を果たした。

「決めなきゃね……」。第2節仙台戦の試合後、報道陣から真っ先に問われたのは前半5分のビッグチャンス。最終ライン起点の素早いパスワークからMF天野純のグラウンダークロスが送られてきたが、フリーでのダイレクトシュートはまさかのミスに終わった。

「結構ポジショニングが変わることが多いので、輝くん(FW仲川輝人)のポジションとか(MF三好)康児のポジションとかをいつもビデオで見ていて、あそこは輝くんのポジションだった。うまく入れたけど、決めれたら良かった」。

 試合に敗れていれば、後悔が残っていたであろうシュートミス。だが、先制点のPK獲得に絡み、2-1で勝利したという結果を踏まえたうえで、開始早々から左サイドの速攻にフィニッシュで参加できていたという点では、チーム戦術への適応力を感じさせる場面でもあった。

 サイドの局面ではローテーション気味にポジションを取る横浜FMにおいて、サイドバックがインサイドハーフ、はたまたウイングの役割を務めることは珍しくない。「輝くんのポジション」「康児のポジション」とはそういった意味合いがある。

「やりにくさは全くない。練習の時からずっとそういう感じでやっているので、そこは阿吽の呼吸というか、空いているスペースに入っていく感じ」。前所属徳島での経験も生きており、「自由に中の人と動いてというのをやっていたので、こっちに来てからも違和感なくやれている」と手応えを口にする。

 浦和ユースから水戸に加入し、徳島を経て横浜FMに移籍。プロ入り6年目のJ1初挑戦だが、行き過ぎた気負いはない。「J2やJ1は関係なしに、自分を必要としてくれるチームに所属してきた。J1でやりたい気持ちはあったけど、J2の中で結果を出そうと常に100%やった結果。それがあってマリノスでやれている」。

 とはいえ、J1初のホームゲームの雰囲気には「最高でした」と笑顔も見せる。「J2の時はいっても1万人くらいだったけどその倍くらい入っていて、サッカーをしていてさらに楽しい気持ちになった」。トップリーグのスピード、正確さには差も認識しているようだが、J2育ちの23歳は横浜の地で充実の時を過ごしている。

(取材・文 竹内達也)

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