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「ベテランという気持ち」の25歳…札幌MF荒野拓馬の決意

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北海道コンサドーレ札幌MF荒野拓馬

[3.2 J1第2節 浦和0-2札幌 埼玉]

 気付けば在籍年数は上から数えて2番目になっていた。中堅と呼ばれる年齢に差し掛かってきた北海道コンサドーレ札幌MF荒野拓馬は、チームをけん引していこうと決意している。

 2月23日の湘南(●0-2)との開幕戦同様、ボランチの位置で先発出場。中盤から前のポジションをこなす万能戦士も、昨季終盤からは中盤の底を預かるようになり、「ミシャ(ペトロヴィッチ監督)のサッカーでボランチは運動量や戦う姿勢、より良い前への配球が大切」と意識してピッチに立つ。浦和戦でも体を張った守備で相手攻撃を封じ、的確なポジショニングでボールを呼び込んではテンポの良いさばきでリズムをもたらした。

 さらに周囲との巧みなコンビネーションでスルスルと前線まで上がって攻撃に厚みを加えるなど、2-0のスコア以上に圧倒した試合で十分な存在感を示した。今季初白星に「早く勝利が欲しかったので、素直に嬉しい」と安堵の表情を浮かべつつ、「自分たちのサッカーは良いものだと思うけど、もっともっと一人ひとりが高めていきたい」とさらなる高みを見据えた。

 下部組織から札幌で育ち、2種登録された10年と11年にもリーグ戦で出場機会を得た。12年にトップチームに昇格し、在籍年数は12年目のMF宮澤裕樹に次ぐ8年目となった。25歳ながらも「ベテランという気持ちでやっている」という男は、「在籍年数は長いけど、いつまでも中心になれないのは自分的にも嫌ですね」と苦笑しつつ、「しっかりと中心選手として引っ張っていけるようにやっていきたい」と力強く語った。

(取材・文 折戸岳彦)

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