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「1年目の気持ちと変わらずに」…新潟FW田中達也、「迷いなかった」弾丸ミドルでチーム初弾

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アルビレックス新潟FW田中達也

[3.3 J2第2節 千葉1-4新潟 フクアリ]

 ゴールが見えた。だから打つ。迷いなく振り抜かれた右足から飛び出したボールは一直線にゴールに向かい、ネットに突き刺さった。チームの今季第1号となる貴重な先制点を奪ったアルビレックス新潟FW田中達也は、ベンチへと走り出して仲間と喜びを分かち合った。

 序盤は千葉に主導権を握られる展開となり、新潟はフィニッシュまで持ち込めない時間帯が続いた。最前線に入る田中は「球際で激しく来ていた」と相手守備への印象を抱いていたが、「でも、ところどころスペースが空いている部分があり、そこでもらうことを意識していた」とチャンスをうかがっていた。

 そして、前半30分に好機が巡ってくる。相手のパスミスにいち早く反応したMF戸嶋祥郎がボール奪取を成功させると、こぼれ球が田中の足元に転がってくる。PA外。ゴールまでの距離こそあったが、「迷いはなかった。ゴールまで見えていたので思い切って打った」と右足を振り抜くと、凄まじい勢いで飛び出したボールはGK佐藤優也の手に触れることなくゴールネットを揺らし、試合を動かす先制点が生まれた。

「行ったなという実感はなかったけど、良いところに飛んでくれて結果的に入って良かった」

 チームのファーストシュートでの得点。勢いをもたらすゴールとなったものの、直後から幾度となく訪れた決定機で追加点が生まれなかったこともあり、「自分たちの時間帯がきて、そこで2点目、3点目が取れなかったのは修正すべき点」と課題を挙げる。自身は後半12分でピッチを後にしたが、その後3点を加点したチームは4-1で大勝して今季初白星を獲得した。

 自身の今季初ゴールに「嬉しい」と白い歯を見せつつも、「でも、勝ち点3を取れたことが個人としてもチームとしても大きかった」と振り返った36歳のアタッカーは、「1年目の気持ちと変わらずに頑張りたい。J1昇格だけを目指し、チームのためにやれることをやりたい」とチームに勝利を、そしてJ1復帰をもたらすためだけに戦い続ける。

(取材・文 折戸岳彦)

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