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待ちに待った瞬間がついに…新潟MF高木善朗「長かった」

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アルビレックス新潟MF高木善朗

[3.3 J2第2節 千葉1-4新潟 フクアリ]

 長かった――。昨季、アルビレックス新潟に加入したMF高木善朗はJ2リーグで32試合に出場しながらも無得点のままシーズンを終えた。「反省点だった。今年の改善点だったし目標だった」と今季はどん欲にゴールを狙おうとしていた。そして、第2節で待望の瞬間が訪れる。

 1-0とリードして迎えた後半25分だった。右サイドからMF戸嶋祥郎が前線にパスを送ると、反応したFW矢野貴章がDF増嶋竜也との競り合いを制してPA内でボールキープ。「貴章さんは体が強いのでマイボールにしてくれると思っていたし、皆が信じていたから(渡邉)新太も走っていた」。サポートに入ったFW渡邉新太がボールを受けると、その後方から高木がPA内に走り込んでくる。

「自分はフリーだと分かっていたけど、新太が気付いていないと思ったので大声で呼んだ。こっちを見てくれたので、出してくれるかなと半信半疑でいた」

 しかし、走り込む高木を見逃さなかった渡邉からパスが送られる。GK佐藤優也は渡邉の動きに釣られていたため、「あとは流し込むだけだった」と滑り込みながら左足で合わせ、がら空きのゴールに流し込み、新潟でのリーグ戦初ゴールとなる貴重な追加点が生まれた。

 ようやく生まれたゴールに「長かった。でも、とりあえず1点取れて良かった」と安堵の表情を浮かべると、「長かったけど、そんな中でも試合に使ってもらえる恵まれた環境にいたので、今年はしっかり結果で返していきたい」と意気込みを示す。肩の荷が降りた男は、ゴールという結果でチームに恩返しをしていこうとしている。

(取材・文 折戸岳彦)

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