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相手のメンバー表に戸惑うも…山形FW阪野が「ラッキー」と「狙い通り」のヘッド2発!!

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勝利を導く2ゴールを挙げた山形FW阪野豊史

[3.3 J2第2節 横浜FC 0-2 山形 ニッパツ]

 モンテディオ山形の今季チーム初得点はFW阪野豊史だった。高さを生かしたヘディングで「ラッキー」と「狙い通り」の2発。開幕戦の岐阜戦(0-2)はノーゴールだったが、「今日は何とか決めたいという気持ちだったので、実ってよかった」と安堵の表情を見せた。

 試合前に発表された横浜FCのメンバー表には驚きもあったようだ。相手は開幕戦の長崎戦(0-1)で3バックの中央を務めたDF田代真一がレッドカードを受け、今節は出場停止。タヴァレス監督は攻撃的な選手としてのイメージが強いMF松井大輔をリベロに据えた。

「最初にメンバー表を見た時は『どういうシステムで来るのかな』って考えたんですけど、その相手に合わせていいプレーができたかなと思います」

 阪野は横浜FCの守備陣を相手に前線で体を張り、徐々にゴール前へ進入する回数も増やしていくと、前半25分に左サイドで倒されてFKを獲得。同26分にキッカーのMF三鬼海が送ったクロスに飛び込み、DF藤井悠太にヘディングで跳ね返されたボールが阪野の頭、そして再び藤井の頭に当たってゴールへ吸い込まれた。

 記録は阪野の得点となったが、「1点目はラッキー」と謙遜する。それでも「いい入り方をしてゴールに向かっていると、そういうクリアボールが当たった時にゴールに入る。やっぱり勢いを持ってゴールに入っていくのは大事」と、その過程を自ら評価した。

 一方、後半18分の2点目は「チームとして狙っていた」という文句なしのドンピシャヘッドだ。「(相手に)ラインを下げるのが早い選手がいるというのがあって、いつもより早めに入ったらフリーになれた。タイミングも練習していた通りだったし、ボールもイメージ通り」。右サイドの三鬼からのFKを豪快なヘディングでゴール左に叩き込んだ。

 昨季のリーグ戦は9得点に終わり、3年連続の二桁ゴールを逃した。今季は個人として「15点以上」を目標に掲げる。「点を取ってチームとして乗っていきたいと思っていたので、それがまず取れたのはすごく大きい」。自身の目標達成のその先に、悲願のJ1昇格が待っている。

(取材・文 阿部哲也)
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