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サイドバックもこなした横浜FC瀬沼、古巣サポに感謝「すごく幸せな気持ちにしてもらったので…」

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インサイドハーフ、サイドバックをこなした横浜FCのMF瀬沼優司

[3.3 J1第2節 横浜FC0-2山形 ニッパツ]

 横浜FCのFW瀬沼優司は古巣山形戦の試合後、雨の中集まった相手サポーターのもとへ挨拶に向かった。大歓声で迎えられたかつてのエースは「チームが変わってもこうやって応援していただけるのは一人の選手としてありがたい。対戦する時は応援できないけど、今も山形が良い結果になるよう応援している」と素直な思いを語った。

 瀬沼は2017年、愛媛で記録した二桁ゴールを引っさげ、ステップアップする形で山形に期限付き移籍。1年目で38試合9得点という好成績を残すと、2年目は完全移籍で背番号10を与えられるほどの信頼を得た。ところが同年途中、突然の横浜FC移籍。「気持ちの全てを書くことはできません」というSNSの報告が決断の難しさを物語っていた。

 昨季の後半戦では対戦がなかったため、この日が初めての古巣戦。相手の指揮官は愛媛時代にも共に戦った木山隆之監督。「長く一緒にやっていて、僕の良いところも悪いところも知られているし、僕なりに山形がどうやってくるかは分かっている」。共に戦った選手もいる中で「特別な思いを持ちながら戦った」という。

 ピッチ上では、山形でも見せていたゴール前での豪快さ、ひたむきに闘い続ける献身性をしっかりと表現した。昨季から順応している3-5-2のインサイドハーフだけでなく、試合途中からは右サイドバックでもプレー。「山形にいた時もいろんなポジションをやっていたし、出たところで優位に立てるようにするだけ」とかつての経験も糧にしたようだ。

 試合は0-2の敗戦。勝敗を分けたのは2つのセットプレーだった。「結果は僕たちにとって勝ち点3を取れなかったのが残念」とした上で「明確にやられたことは分かっているし、シンプルなところじゃないかなと思う。同じ形でやられたのは良くないけど、改善できることはあるので練習で修正していく」と課題を真っ直ぐに見つめている。

 そうした取り組みを続けるためには、古巣サポーターの思いも一つのモチベーションになるはずだ。「今日はすごく幸せな気持ちにしてもらったので、山形も頑張ってもらいたいと思いつつ、自分たちもまだまだこれからなので頑張っていきたい」。次の対戦では懐かしの山形に乗り込む番。その時までに、まだまだ成長を遂げていく。

(取材・文 竹内達也)
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