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阪野に届けた“2アシスト”!! 山形MF三鬼「1じゃないですか?(笑)」

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自身のFKを2点に結びつけた山形MF三鬼海(写真右)と決めたFW阪野豊史

[3.3 J1第2節 横浜FC0-2山形 ニッパツ]

 モンテディオ山形の今季初勝利を演出したのはMF三鬼海の右足だった。J2第2節の横浜FC戦では、昨季途中から担うセットプレーのキッカーとして2得点を誘発。地元番記者の「早くも2アシスト?」との声には「1じゃないですか?(笑)」と浮かれなかったが、たしかな武器への手応えは感じているようだ。

 この日の主役は2ゴールのFW阪野豊史だったが、引き立て役はいずれも三鬼だった。まずは前半11分、ゴール正面左寄りからのFKをゴール前に送ると、相手がクリアしたボールが阪野に当たってゴールマウスへ。さらに後半18分、今度は右サイドからのFKを阪野のヘッドにピタリと合わせ、試合を決める2点目が入った。

 ただ、2本の手応えは大きく違っていた。快心だったのは2点目。「ヨン・ア・ピン選手が下がるのが早いというスカウティングがあって、その前を狙うつもりだったけど、思ったよりニアにいたので後ろのほうが良いと思った」。綺麗なアウトスイングの軌道を描いたボールはフリーの阪野につながり、「うまく蹴り込めた」と自画自賛の一発だった。

 一方、インスイングの1点目は「ちょっと緩めに蹴って、みんながなだれ込むように合わせたつもりだけど、ちょっと高かった」。そのため阪野の頭には合わず、結果的にはクリアミスを誘発したものの、三鬼はアシストにつながらないとの見解。「みんなが信じて入ってくれたおかげ」と味方への感謝を口にした。

 とはいえ、味方につながる綺麗なアシストでも、相手を惑わした“アシスト未遂”でも、ゴールに入ってしまえば1点は1点。「だいぶ個人的には良いボールを蹴れているとは思うし、上げているからにはアシストしないと申し訳ない。なので、今日は2点に絡むことができてホッとしている」。攻撃は構築途中にあるのが序盤戦の難しさ。確固たる飛び道具を持つ背番号4にかかる期待は大きい。

(取材・文 竹内達也)
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