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早くもアジアデビュー! 鹿島MF名古は“宿命”背負って戦う「そうやってアントラーズは勝ってきた」

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アジアデビューを飾った鹿島MF名古新太郎

[3.5 ACLグループE第1節 鹿島2-1ジョホール]

 順天堂大から加わった鹿島アントラーズMF名古新太郎がAFCチャンピオンズリーグ初戦でアジアデビューを果たした。「チームとして勝てて良かったけど、自分自身はもっとやらないといけないし、チームとして結果が出たことをプラスに捉えたい」。プロとしての第一歩は自らを見つめる上でも大きな経験となったようだ。

 2018年の大学ナンバーワンMFと称されてきた名古は昨季、特別指定選手としてJリーグデビュー。今季はリーグ戦開幕2試合で出番はなく、大きくメンバーを入れ替えて臨んだACLグループリーグ第1節のジョホール・ダルル・タクジム戦でプロ入り初出場を果たした。

 持ち味は的確なボールタッチと相手の出方を伺いながらのゲームメーク。序盤はなかなか存在感を発揮できない時間帯が続いたが、相手のプレッシングが弱くなってきた後半は最終ラインでボールを散らす場面も増えていった。

「相手の出方が変わったのもあるし、自分がちょっとボールに絡めばチームとしてのビルドアップが良くなるのは分かっていたので、そこは修正しながら、センターバックとも喋りながらやれた」(名古)。

 この日は全日本大学選抜でも共にプレーしたFW山口一真が左サイドハーフで先発。「一真くんは大学からやっていたので、あの人の得意なプレーも分かるし、俺の特長も分かってくれている。『もっと出して』と言われたし、俺も『どうやったら出せる』かと考えていた」。使い方、使われ方には手応えもあり、今後も良好な連係が期待できそうだ。

 あくまでもこの日はカップ戦要員。だが、その立場に臆するつもりはない。「間違いなく連戦になるし、それは強いチーム、勝っていくチームの宿命。そうやってアントラーズは勝ってきたので、その自覚と責任は若い時から持たないといけない」。舞台はどこであれ、常勝軍団の一員として自らのアピールを続けていくつもりだ。

(取材・文 竹内達也)
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