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18歳檀崎スタメンの札幌、劣勢しのいで敵地ドロー! 前回準Vの横浜FMは猛攻実らず

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競り合うMF扇原貴宏(横浜FM)とMF檀崎竜孔(札幌)

[3.6 ルヴァン杯グループA第1節 横浜FM1-1札幌 ニッパツ]

 ルヴァン杯は6日、グループAの開幕節を行い、前回準優勝の横浜F・マリノスはホームで北海道コンサドーレ札幌と1-1で引き分けた。先制に成功した札幌に対し、リーグ戦で出場機会の少ないフレッシュなメンバーが猛攻を見せたが、勝ち越しの1点が遠かった。

 ホームの横浜FMは2日のJ1第2節仙台戦(◯2-1)から先発10人を変更。契約の関係で次節に出場できないMF三好康児のみ連続出場し、その他は今季から新たに加わったFW李忠成(←浦和)、DFティーラトン(←ムアントン・ユナイテッド/期限付き移籍)、GK朴一圭(←琉球)らリーグ戦で出番のなかった選手が先発に並んだ。

 対する札幌は2日のJ1第2節浦和戦(◯2-0)から11人全員を入れ替えた。新加入組では青森山田高出身のMF檀崎竜孔が先発でプロデビューを果たし、3年ぶりに期限付き移籍から復帰したMF中原彰吾、仙台から加わったMF中野嘉大もスタメン。その他、プロ22年目のMF小野伸二が今季初出場を果たした。[スタメン&布陣はコチラ]

 序盤は横浜FMが主導権を握り、相手陣内でFKを得ながら陣地を押し込む。すると前半11分、サイドを切り裂いたMF遠藤渓太がPA内からシュートを放ち、左ゴールポストをかすめる好機を創出。同13分には、昨季期限付き移籍でプレーしていた古巣の守備陣を破った三好がフリーで狙い、今季初出場のGK菅野孝憲を強襲した。

 なおも一方的に押し込む横浜FMは李忠成の裏抜けを生かして攻め続け、バリエーションのあるセットプレーも披露。同24分にはFWイッペイ・シノヅカのクロスに三好が頭で合わせたが、惜しくも枠を外れた。速攻に全てをかける札幌は同28分、FWジェイが単独突破でDF栗原勇蔵のファウルを誘い、栗原にはイエローカードが出された。

 スコアレスで迎えた後半4分、札幌は左サイドでの競り合いに檀崎が勝ち、低いクロスを中野がダイレクトで折り返したが、飛び出した朴がキャッチ。それでも直後、札幌は奪い返したボールで右サイドから攻め込み、中野が中央にグラウンダーのクロスを送ると、これをFWジェイが柔らかいタッチのシュートで流し込み、先制に成功した。

 なおも攻勢を続ける札幌は後半10分、白井の縦パスに檀崎が反応し、栗原を振り切って左足でシュート。朴の横っ飛びに阻まれたが、18歳が早くもプロの舞台で堂々のプレーを続けた。ところが同11分、速攻に出た横浜FMは三好がスルーパスを送ると、李がダイレクトのパス。最後はフリーの大津が流し込んで試合を振り出しに戻した。

 札幌は後半14分にトップチーム昇格2年目のFW藤村怜、同20分に昇格3年目のDF濱大耀を投入。横浜FMは後半18分、左サイドをドリブルで攻め込んだ遠藤がそのままシュートを狙うが、右ポストに当たってゴール前へ。こぼれ球に大津が詰めるも、今度はわずかに枠を外れた。同25分には大津が連続シュートを狙ったが、菅野が攻守を見せた。

 横浜FMは後半30分、ティーラトンのCKから味方が落とし、左ポスト際に走り込んだ遠藤がネットを揺らすもオフサイド。同37分にはシノヅカに代わってFW仲川輝人を入れて勝ち越しを狙った。札幌は同45分に今季トップ昇格のDF中村桐耶を入れると、アディショナルタイムにはジェイがシュートを放つも朴がビッグセーブ。最後までスコアは動かず、1-1の引き分けに終わった。

(取材・文 竹内達也)
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