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初白星に安堵の浦和MF長澤「精神的には勝利がなかったので…」

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浦和レッズMF長澤和輝

[3.6 ACLグループG第1節 浦和3-0ブリーラム・U 埼玉]

 嫌な流れを断ち切る勝利となった。公式戦3試合未勝利だった浦和レッズだが、AFCチャンピオンズリーグ初戦で今季初ゴールを含む3得点を奪い、初白星を獲得。MF長澤和輝は試合後、安堵の表情を浮かべた。

 序盤からボールを保持して試合を進めるが、守備に重心を置く相手をなかなか崩せない。だが、焦りはなかった。「ホームだし、ボールを動かせていたので、リスク管理をしながら、ゴールにつなげる部分の質を求めていこうとハーフタイムに話した」と後半を迎えると、同5分にDF槙野智章のゴールで先制に成功する。

 先制直後こそ相手にゴールを脅かされる場面を作られながらも、徐々に流れを引き戻していく。同点に追い付こうとするブリーラム・Uには「ギャップが生まれてきた」ため、「うまくそこを使えた」と間でボールを受けては前を向き、的確に散らすだけでなく、自らドリブルで運んで追加点を狙った。

 後半30分にはMFエヴェルトンのスルーパスのこぼれ球に反応すると、「こぼれ球だったけど前も空いていたので思い切って打った」と右足を強振。シュートは相手GKに弾かれたものの、こぼれ球をMF橋岡大樹が蹴り込んでチーム2点目が生まれる。さらに同43分にも橋岡が加点して、3-0の完封勝利で今季初白星を手に入れた。

 3試合白星がなかったこともあり、「精神的には勝利がなかったので…」と苦笑しつつも、「そういう意味では良かった」と白い歯を見せる。だが、「浮かれてはいられない」と表情を引き締め直すと、「中2日で試合があるし、その後もACLのアウェー戦があるので、頭を切り替えて戦わないといけない」と次なる戦いへと向かう。

(取材・文 折戸岳彦)

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