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帝京長岡の逸材パサー、谷内田主将が来季からの京都入り内定!今年は「プロで活躍して選手権で日本一」

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帝京長岡高MF谷内田哲平主将は京都サンガF.C.

 逸材パサーが早くもプロ入りを決めた。京都サンガF.C.は7日、帝京長岡高(新潟)MF谷内田哲平主将(2年)の20年シーズンからの加入内定を発表。1月の選手権でも活躍した世代屈指の技巧派は、今季から特別指定を受けてチームのJ1昇格に貢献する意気込みだ。

 視野が非常に広く、左右両足から多彩なキックを繰り出す谷内田は、強弱自在のスルーパスが最大の武器。狭いスペース、プレッシャーの中でも簡単にはボールを失わない技術と判断力、流れの中で見ている側の予想を裏切るようなパスを通すことも評価された模様だ。これまで守備面などの課題を指摘されてきたが、帝京長岡の谷口哲朗総監督は「意識の中で変わってきました」。味方や自分のミスを取り戻し、よりボールに絡む回数、決定的なパスを通す回数を増やせるようになっている。

 谷内田は長岡JY FCに所属していた中学生時代、U-13日本選抜やU-15日本代表に選出。中学3年時には系列チームである帝京長岡高の一員としてプリンスリーグ北信越に出場し、3歳年上の戦いの中で主軸として活躍、2ケタ得点をマークしている。

 中学卒業時にJクラブからの誘いもあったが、帝京長岡高へ進学。17年6月にはU-16日本代表にも招集されている。高校ではなかなか全国大会と縁がなかったものの、今冬の選手権では正確かつ相手の意表を突くような配球、得意のスルーパスなどを駆使してチームの8強入りに貢献。自身も大会優秀選手、日本高校選抜候補に選ばれた。

 選手権後、京都の練習や沖縄キャンプに参加。「サンガが目指しているのが繋ぐサッカーで、そこに魅力を感じました」という谷内田は、京都のスタイル、若手が多く起用されていること、そして真っ先に声を掛けてくれたことに応えたいという思いも理由に京都入りを選択したようだ。

 この時期に進路を決断したのは、早くプロの環境に慣れて、すぐにでもJリーグで戦いたいという思いがあったからだ。キャンプでは周囲の技術レベルが高い中で谷内田も、ミスの少ないプレー。ただし、「高校生と違ったのはフィニッシュの精度。普通の高校生のGKだったら入っているようなところでも入らないし、シュートも簡単には打たせてくれない」と感じたという。

 帝京長岡高は力のある中学生を積極的に高校生のトレーニングに交ぜて成長を後押しする環境。中学生時代に高校生の中に入ってトレーニングし、公式戦を経験して成長を遂げた谷内田は当時、「上の学年とやることでレベルアップしていくと思う。出ているからには高校生の分まで活躍しなければいけないと思いますし、そういう中で結果残す方が自分としてもレベルアップすると思います」と語っていた。今回も同様に、より質の高いの中でレベルアップするため、3月から帝京長岡を離れて京都の練習に帯同する可能性が高い。高校サッカーのシーズン開幕後も将来のため、京都での公式戦出場を目指し、それを優先する考えだ。

「自分も中学の時に高校生とやって凄く伸びましたし、(京都の沖縄キャンプでも)短い期間だったけれどパスの質だったり、成長したかなと思う」。今年の帝京長岡はU-17日本代表のMF田中克幸(2年)やエースFW晴山岬(2年)をはじめ、タレント揃い。新たなレギュラー候補になった選手たちの押し上げもある。主将の自分がチームを離れていても仲間たちは競争の中で成長し、勝ってくれるという信頼、そしてこれからの自分のため、帝京長岡によりプラスアルファをもたらすためにもいち早く京都へ。インターハイや日本一が目標の選手権の予選、本大会の期間などを除いて可能な限り、京都で成長と勝利を目指すことになりそうだ。
 
 サポーターに期待してもらいたい部分は「自分の良さであるスルーパスとかですね。結果を出さないと応援されないので、まずは結果を出してから応援される選手になりたいです」と力を込める。そして、「まずは少しでも京都サンガのJ1昇格に貢献したいです。今年チャンスがあれば試合に出て、そこで結果を残して来年スタメンを獲る。(今年は)プロで活躍して選手権で日本一」と宣言。高く評価してくれた京都や帝京長岡の期待に結果で応える。

(取材・文 吉田太郎)

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