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鹿島がようやく今季初勝利! 前半に退場者出した湘南は奮闘及ばず

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鹿島アントラーズが今季初勝利

[3.9 J1第3節 鹿島1-0湘南 カシマ]

 J1リーグは9日、第3節を各地で行い、鹿島アントラーズ湘南ベルマーレに1-0で勝った。DF安西幸輝の今季初ゴールが決勝点となり、リーグ戦3試合目で今季初勝利。前半の退場者が響いた湘南は公式戦3連敗となった。

 ホームの鹿島は前節川崎F戦(△1-1)から先発1人を変更。FWセルジーニョに代わってFWレアンドロが入った。4日前に行われたAFCチャンピオンズリーグのジョホール・ダルル・タクジム戦(◯2-1)からGKクォン・スンテ、DF町田浩樹、DF犬飼智也、安西、MF永木亮太の4人が続けて先発した。

 対する湘南は前節のFC東京戦(●2-3)から先発2人を入れ替えた。負傷交代したDF坂圭祐がメンバーを外れ、MF松田天馬もベンチスタート。DFフレイレ、FW野田隆之介が今季初スタメンとなった。3日前のルヴァン杯長崎戦(●1-2)からはフレイレを除く10人が変更となった。[スタメン&布陣はコチラ]

 立ち上がりはアウェーの湘南が優勢。前半14分、右サイドの攻撃からMF齊藤未月が縦につけると、FW山崎凌吾の斜めのパスをFW武富孝介、野田が連続フリックで軌道を変え、MF菊地俊介が力強いミドルシュート。美しいコンビネーション攻撃でゴールに迫ったが、クォン・スンテが身体を寝かせてセーブした。

 なかなかチャンスをつくれない鹿島は前半28分、中盤でのボール奪取からMFレオ・シルバが縦パスを入れ、ここまでリーグ戦2戦連発中のFW伊藤翔が左足シュートを狙うもGK秋元陽太がビッグセーブ。さらに同29分、古巣対戦となった永木の右CKから波状攻撃をしかけたが、こぼれ球に詰めた犬飼のシュートも秋元に阻まれた。

 徐々にペースを取り戻した鹿島は前半37分、PA内に攻め入ったレアンドロが永木とのワンツーから右足で狙うも大きく枠外。それでも同アディショナルタイム、左サイドで安西がDF岡本拓也と競り合い、ピッチに倒れ込んで起き上がれない。その後、カウンターは完結したが、プレーが切れた時点で岡本に2枚目のイエローカードが提示された。

 10人になった湘南はハーフタイム明け、武富を右ウイングバックに置いて5-2-2の守備ブロックを整備。鹿島は直後、セットプレーからチャンスをつくったが、フレイレがPA内で倒れたことでプレーが止められた。同11分にはDF内田篤人のスルーパスをFW安部裕葵がそらし、伊藤がネットを揺らしたが、オフサイドの判定が下された。

 それでも後半13分、鹿島がようやくスコアを動かした。敵陣深くに攻め入ったところから安部が右サイド後方に落とし、レオ・シルバがPA左に浮き球の絶妙なパスを送ると、そこに反応したのは安西。切り返しで相手ディフェンスをかわし、柔らかい右足シュートでファーポスト際に流し込んだ。

 湘南は直後、野田に代わってFW梅崎司を投入。鹿島は安部を下げてセルジーニョを起用した。なかなか攻撃に出られない湘南は後半27分、武富に代えてMF鈴木冬一を起用し、長崎総合科学大附高出身の18歳がJ1デビューを果たした。同24分、鹿島はFW土居聖真が1対1の絶好機を迎えたが、これも秋元が冷静に対処した。

 1点ビハインドの湘南は後半30分過ぎからリスクを負って布陣を前傾させ、齊藤と鈴木が立て続けにシュートを狙う。同38分にはフレイレに代えてFW指宿洋史を入れ、布陣を4-3-2に変えた。鹿島は出血の見られた内田を下げてMF三竿健斗を投入し、さらに守りを固めた。

 数的不利の中で攻撃姿勢を失わない湘南はロングボールを有効に使って鹿島陣内に攻め込む。後半42分にはセルジーニョのシュートが左ポスト際を突いたが、わずかに外れて失点を免れた。しかし、割り切って勝ちにいく鹿島が落ち着いて守り、そのまま試合はタイムアップ。開幕2戦勝ちのなかった鹿島がリーグ戦初勝利をおさめた。

(取材・文 竹内達也)
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