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「不甲斐なかった」一週間前…浦和DF岩波、「死に物狂い」で無失点に貢献

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浦和レッズDF岩波拓也

[3.9 J1第3節 松本0-1浦和 サンアル]

 一週間前のパフォーマンスに納得できず、悔しさが残っていた。ミッドウィークに行われたACLグループリーグ第1節ブリーラム・U戦で出場機会が与えられなかった浦和レッズDF岩波拓也にとって、「悔しさが頭から離れずにサッカーのことばかり考えて過ごした」一週間だった。

 2日に行われたJ1リーグ第2節・札幌戦でフル出場を果たした岩波。しかし、札幌に主導権を握られたチームは0-2とスコア以上の完敗を喫し、「ディフェンスラインが少し集中力を欠いた試合になってしまい、不甲斐ない試合をしてしまった」と一週間前を振り返る。松本戦は、自身にとっては札幌戦後初戦であり、「確実に結果を残さないといけないし、死に物狂いで無失点に抑えようとしていた」と自らの不甲斐なさを払拭すべく、並々ならぬ思いでピッチへと向かった。

 強風の影響もあって、「割り切りも必要だし、我慢の時間が続くと予想していた」と語ったように、両チームがロングボールを多用する試合展開となるが、最終ラインの中央に入った岩波にとっては見せ場となった。186センチの長身を生かして空中戦に競り勝ち、幾度となく相手ボールをはね返す。そして、松本の前線にはスピードスターのFW前田大然も構えていたが、地上戦でも一歩も譲らずに簡単にはフィニッシュまで持ち込ませなかった。

 後半27分に生まれたFW興梠慎三の得点でリードを奪うと、その後も体を張った粘り強い守備で松本に決定機らしい決定機を作らせずに逃げ切って1-0の勝利を収めた。「ピッチで結果を残すしかないと思っていたので、その結果が出たことにホッとしている」と無失点での勝利に白い歯を見せると、待望のリーグ戦初ゴールが生まれた上に、初白星を獲得したことで「チームは勢いに乗ってくると思う」と力強く語った。

(取材・文 折戸岳彦)

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