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「J1で活躍しているFWとの違いはそこ」…松本FW永井龍、守備に手応えも攻撃は「まだまだ」

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松本山雅FCのFW永井龍

[3.9 J1第3節 松本0-1浦和 サンアル]

 猛然と赤いユニフォームの選手に襲い掛かる。相手のミスを誘って何度もマイボールにするなど、松本山雅FCのFW永井龍は最前線からの守備で存在感を示した。守備面では「結構ハマった」と手応えを語る一方で、攻撃面は「まだまだ」と課題を感じたようだ。

 1トップに入る永井がスイッチ役となり、シャドーのFW前田大然とMFセルジーニョらが連動してプレッシャーをかけ、相手選手のプレーに制限を与える。距離を詰めるだけというのでなく、一気にボールを奪い切ってやろうという迫力あるプレスで相手を苦しめた。そして、「僕は90分行くつもりでやっていた。まだまだ行けた」と語ったように、ピッチを後にする後半30分まで、その運動量が落ちることはなかった。

「どこまでハメられるか正直分からなかったけど、とりあえずしっかり前からハメていこうとしていた。それで結構ハマったので、皆もイケイケになって前から行くことができたので、そこは収穫だった」

 だが、攻撃面では悔しさを残す場面があった。0-0のまま迎えた後半21分、左サイドのMF高橋諒が送ったラストパスにフリーで反応。しかし、「数少ないチャンスだったので、しっかりシュートを打とうと思ったけど、ダイレクトで打った方が良かったのか、止められたのか。そういうところの冷静さやスキルはまだまだだと感じた」と振り返ったように、右足ダイレクトで狙ったシュートはジャストミートさせることができなかった。

「J1で活躍しているFWとの違いはそこだと感じる。守備でよく走り、プレスバックもしっかりすることは山雅のサッカーでは大事だけど、日本代表になったり、得点ランキングの上位にいる選手ならしっかり決めてくると思う」

 その後、浦和にPKを沈められて0-1の完封負けを喫したこともあり、「あれが決まっていたら…」と唇を噛んだ。だが、まだシーズンは始まったばかり。「自分の中で課題として持ち帰りたい。1トップを張っているので、ああいう場面で決められるようにしていきたい」と“ああいう場面”が次戦以降で訪れたときにゴールという結果に結び付けられるよう、成長を遂げていこうと視線を上げた。

(取材・文 折戸岳彦)

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