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山形がルーキー坂元のプロ初得点など町田に3発快勝! 2連勝で次節のホーム開幕戦へ

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山形が2連勝を飾った

[3.10 J2第3節 町田0-3山形 町田]

 J2第3節が10日に行われ、暫定11位モンテディオ山形は敵地で同12位FC町田ゼルビアに3-0で競り勝った。前半20分にMF山田拓巳が先制ゴールを決めると、後半21分に東洋大出身のルーキーFW坂元達裕が追加点をマークし、同28分には途中出場のFWジェフェルソン・バイアーノがダメ押し弾を奪取。守っても2試合連続の完封を達成し、2連勝と勢いをつけて次節のホーム開幕戦・大宮戦を迎えることになった。

 前節・柏戦(0-1)で今季初黒星を喫した町田は、今節も先発の入れ替えはなく、開幕から3試合連続で同じスターティングメンバー。布陣も変わらず、4-4-2を採用した。GK増田卓也がゴールマウスに立ち、4バックは右からDF大谷尚輝、DF酒井隆介、DF深津康太、DF奥山政幸。中盤はMF井上裕大とMF森村昂太がダブルボランチを組んだ。また、右サイドハーフにMF土居柊太、左にMF山内寛史を起用。前線はFW富樫敬真とFW中島裕希が2トップを務めた。

 対する山形は、今季初白星を挙げた前節・横浜FC戦(2-0)から先発2人を変更。DFホドルフォに代えて山田、MF井出遥也に代えてFW大槻周平をスタートから起用した。フォーメーションは開幕からの3-4-2-1を継続。GK櫛引政敏がゴールを守り、3バックは右からDF熊本雄太、DF栗山直樹、DF松本怜大が並んだ。また、MF中村駿とMF本田拓也が中盤の底に入り、右ウイングバックはMF三鬼海、左は山田。前線は坂元と加入後初スタメンの大槻が2シャドー、FW阪野豊史が1トップを担当した。

 前後左右にコンパクトな陣形を保つ町田に対し、山形は両サイドのスペースを使って攻撃のリズムをつかむ。最初のビッグチャンスは前半2分。大槻が左サイドで倒されてFKを獲得すると、キッカーの三鬼が右足で正確なクロスを送る。飛び出したGK増田卓也の前で大槻が頭で合わせたが、ガラ空きのゴールに向かったボールは惜しくも右ポストの外側を通過した。

 その後も攻撃のペースを握って相手を押し込み、前半20分に均衡を破る。右サイドの三鬼が縦に仕掛け、ゴールライン際から右足で低いクロス。ニアの阪野、中央の大槻は合わせられなかったが、酒井に当たったボールがいい位置へこぼれる。ボックス内に走り込んでいた山田が豪快に右足を振り抜き、ゴール右上に突き刺した。

 山田にとっては2017年8月20日のJ2第29節・千葉戦(2-2)以来、567日ぶりの得点。また、キャプテンに就任してからは初ゴールとなった。リードを得た山形はボールを動かしながら相手の隙を探り、追加点を狙っていく。

 前半の終盤に入ると、苦戦していた町田が徐々に攻撃の形を作り始める。前半37分に森村がファーストシュートを放ち、同42分には左サイドに流れた深津のクロスに森村がニアで合わせる。しかし、ヘディングシュートはゴール上部のネットに落下。ハーフタイム直前にも攻勢を仕掛けたが、相手に体を張って阻まれ、1点のビハインドで折り返した。

 後半も山形が先に決定機を迎える。後半2分に左CKからキッカーの三鬼が右足でクロスを入れると、大槻、栗山、そして再び大槻が押し込もうとするが、いずれも相手に防がれた。

 一方、1点を追いかける町田はボールを保持する時間を増やし、サイド攻撃やセットプレーから得点のチャンスをうかがう。しかし、クロスは相手のDF陣に跳ね返され、プレースキックもGK櫛引政敏に阻まれた。

 守備で隙を見せない山形は後半21分に追加点を奪取。左サイドの阪野が送った浮き球をPA左付近の本田がコントロールし、右足のアウトサイドキックでゴール前へつなぐ。これに鋭く走り込んだ坂元が左足でネットを揺らした。坂元はデビュー3試合目で待望のプロ初ゴール。得点後はサポーターの待つゴール裏に向かって一直線に走り、喜びを分かち合った。

 2点のビハインドを負った町田は直後にMF端山豪を投入。さらに同22分にFWドリアン・バブンスキー、同27分には古巣対戦のMFロメロ・フランクをピッチへ送り出す。だが、同38分にCKの流れから途中出場のJ・バイアーノに加入後初ゴールを許し、0-3でタイムアップ。2試合連続の無得点で2連敗となった。

(取材・文 阿部哲也)
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