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山形のキャプテンMF山田拓巳が567日ぶり弾「みんなのゴール」

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先制点を記録した山形MF山田拓巳

[3.10 J2第3節 町田0-3山形 町田]

 先陣を切ったのはキャプテンだった。モンテディオ山形のMF山田拓巳は前半20分にゴール前のこぼれ球に走り込み、右足のシュートで先制点をマーク。その後、勢いに乗ったチームは2点を追加し、3-0の快勝を飾った。約1年半ぶりに得点を挙げた主将は「みんなのゴール」と喜びを表している。

 開幕アウェー3連戦の締めくくりとなった町田戦。今季の山形はニアへのクロスを攻撃パターンの1つとしており、先制ゴールはその狙い通りとも言える形だった。

 前半20分に右サイドのMF三鬼海が縦に仕掛け、右足で低いクロスを供給。ニアのFW阪野豊史には合わず、その奥のFW大槻周平も押し込めなかったが、DF酒井隆介にクリアされたボールがPA内中央に転がる。

「(三鬼)海からは常にいいクロスが入ってくるのは分かっていますし、その中で逆サイドはこぼれ球だったり、抜けてくるボールに対して準備しておこうというのはチームとして取り組んでいたところです。自分もこぼれ球への反応は意識して常に狙っていました」(山田)

 クロスに対して後方から多くの選手が飛び込む形、さらにその先のイメージも選手間で共有されていた。左ウイングバックの山田は右クロスからのこぼれ球にいち早く反応し、右足を一振り。豪快なシュートがゴール右上に突き刺さった。

 山田の得点は2017年8月20日のJ2第29節・千葉戦(2-2)以来、567日ぶり。「去年は散々チャンスがあって決め切れなかったので、今年は早い段階でまず1個取れたのは個人的にも大きい」と安堵する。

 また、ゴール直後にベンチへ向かって走った理由について「みんなのゴールなので、まずはベンチに行こうかなと」と説明。続けて「ちょっと(反対エンドの)サポーター席は遠かったので(笑)」とおどけてみせた。

 開幕からのアウェー3連戦を2勝1敗で乗り切った山形。次節は大宮とのホーム開幕戦に臨む。「ずっとキャンプからやってきていることをピッチで表現できつつあると思う」(山田)。上向きのチーム状態で挑む昇格候補との一戦は、シーズン序盤を占う試金石となる。

(取材・文 阿部哲也)
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