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[MOM2814]阪南大高FW篠畑純也(2年)_抜け出し得意のエース候補がG大阪ユースから2発!

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阪南大高のエース候補、FW篠畑純也は2得点をマーク

[3.10 2019umbroユースチャレンジ G大阪ユース 4-5 阪南大高 J-GREEN堺]

 50m走のタイムが速い選手ではないが、短距離には自信がある。自らの特徴を活かすため、川崎フロンターレのFW小林悠を参考に磨きをかけた裏への抜け出しは魅力十分。関西の実力校、阪南大高で輝きを放っているのが、FW篠畑純也(2年)だ。

 この日は昨年、プレミアリーグで2度の大敗を許したG大阪ユースとのリベンジマッチとなったが、前日に修学旅行先のシンガポールから帰国したばかりとあり、万全の体調ではなかった。午前に行われた三田学園高戦では、3年生全員が出場を回避。グラウンドの周りを走り、コンディションを整えたが、「前半は身体があまり動かなかった」。それでも、「ゴールを奪いたかったのでボールを持ったら、ゴールに向かおうと思っていた」と積極的にゴールに向かうと、前半24分には左サイドで相手のミスを奪って強引に中央に切り込み、強烈なシュートをニアに叩き込んだ。

 2点ビハインドで迎えた後半5分には、左サイドからのリターンパスをゴール前で受けるとGKの動きを冷静に見て、2点目をマーク。「ボールをおさめる場面で失う機会が多かった」と反省を口にしたが、FW清水健生(2年)と交代するまで速さを活かした飛び出しは相手の脅威となっていた。

 昨年は、ベンチからの“切り札”として、プレミアリーグWESTの14試合に出場し、2得点をマーク。「途中からだと試合に入りづらいから、あまり得意じゃない」と口にするが、「チームがしんどい時間が多かったので、味方がボールを持った時にしっかり裏に抜け出して、チャンスを作ろうと思っていた」と持ち味を活かしたプレーで攻撃を活性化させていた。

 エースとして期待される今年は、スタメンで出場する機会が間違いなく増える。そのため、苦手な前線からの守備を意識し、シーズン開幕に向けた準備をしているという。昨年のエースで主将のFW和田育とプレーを共にできたのも彼にとってプラスで、「チームがしんどい時に、周りに声をかけて味方を引っ張っていく姿が参考になった」。

 目標は、「PA内でボールを持ったら、相手にとって怖い選手になる」こと。この日の活躍ぶりは、目標に近づける可能性を十分に見せつけた。「プレミアリーグに1年で戻りたい。そのために、チームで一番点を獲りたい」と意気込む点取り屋が爆発する可能性は十分にあるだろう。

(取材・文 森田将義)

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