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[ヤングサッカーフェスティバル]日本高校選抜のリーダー、GK飯田「危機感しかない」。内容改善して欧州では結果を

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静岡県ユース選抜戦でも好守を見せていた日本高校選抜GK飯田雅浩

[3.10 静岡県ヤングサッカーフェスティバルU-18の部 静岡県ユース選抜 1-0 日本高校選抜 草薙陸]

 日本高校選抜のチームリーダー、GK飯田雅浩(青森山田/3年)は0-1で敗れた静岡県ユース選抜戦後、危機感を口にしていた。1月の選考合宿時に行われた練習試合で山梨学院大に勝ったのを除くと、白星がない。大学生との練習試合は連敗し、「NEXT GENERATION MATCH」(2月)では、1学年下のU-18Jリーグ選抜とドロー。この日も後半アディショナルタイムの失点によって、1学年下の静岡県ユース選抜に競り負けた。

 欧州遠征メンバーの選考を兼ねているため、メンバーを入れ替えながらの対外試合。加えて、目先の結果よりも将来へ向けて、質の部分にこだわってトレーニングを進めてきている。その中でチームとしても、連係が深まってきていることは間違いない。ただし、飯田は「自分的には本当に危機感しかない。デュッセルドルフ(国際ユース大会、4月)で2連覇狙っているので、自分は時間ないなと危機感があります」と思いを口にした。

 この日、後半から出場した飯田は25分に至近距離からのシュートをビッグセーブ。その後もクロスに思い切って飛び出し、大きく弾き返したりしていた。U-18Jリーグ選抜戦や過去の試合でも、飯田のセーブで救われているシーンが多い。DFがシュートコースの一つを切る守り方をしているため、「シュートが飛んでくるけれども、それを止めるのは自分の仕事です」と飯田。ファインセーブが増えていることについては問題ないという考えだが、この日の試合終盤は、前がかりになって失点しそうな雰囲気がある中で、それを防げなかったことを悔やんでいた。

「失点する予兆はずっとあったと思う。チームを落ち着かせられれば、失点もしなかったと思います」。起こった現象を反省し、次に繋げること、そしてより内容を突き詰めて、白星を増やしていくことを誓っていた。

 この後、日本高校選抜は3月末の強化合宿、4月の直前合宿を経て欧州遠征を行う。「海外の選手にどれだけできるか。内容だけでなくて結果も僕は求めていきたいと思っている。まだまだチームとしては課題が多いですけれども、やりたいことが見えて来ているので、もっと改善してデュッセルドルフ(国際ユース大会)で2連覇できるようにしたい」。個人としても欧州でどのくらいできるか、楽しみだという。欧州で好成績を残すためには、毎試合必ず1度は訪れるであろうピンチをGKが止めることも必要となる。飯田はそれをしっかりと表現する意気込みだ。

 そして、高校選抜のリーダーは他の選手以上に高校選抜のことを考えて、これからの日々を過ごす。今回の静岡合宿は10日で終了したが、所属チームに戻っても高校選抜のサッカーをみんなで意識すること。そして将来へ向けて個々が成長し、チームとしても結果を残す欧州遠征にする。


(取材・文 吉田太郎)
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