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川崎F齋藤学がゴールを決めた意義…「明日もきつい練習が待ってる」

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MF齋藤学がガッツポーズ

[3.13 ACLグループH第2節 川崎F1-0シドニーFC 等々力]

 乗り切れないチームに1か月ぶりの勝利をもたらした。2月16日のゼロックススーパー杯浦和戦(1-0)に勝利して好スタートを切った川崎フロンターレだったが、そのあとは公式戦4試合未勝利(3分1敗)。この日は好機を作ってもゴールが遠く、スコアレスのまま終盤を迎えていた。

 鬼木達監督の交代策が的中した。後半36分に最後の交代枠でMF齋藤学が送り込まれると、そのわずか2分後だった。後半38分、FW知念慶のパスを受けたMF中村憲剛が右サイド深い位置からクロスを入れると、相手がクリアしたボールがバウンド。「ゴールに絡むためには中にいようとポジション取りを意識した」。抜けてきたこぼれ球に反応した齋藤が右足シュートを突き刺した。

「あそこで合わせるのは練習だとふかしちゃうかもしれないけど、試合の雰囲気だったりサポーターの力、いろんな人の想いが乗ったのかな。あそこにいたことがゴールにつながったと思っています」。ACL初勝利をもたらした今季初ゴール。昨年10月20日のJ1第30節神戸戦(5-3)以来、144日ぶりの得点となった。

 2017年9月に右膝前十字靱帯損傷の重傷を負い、昨年4月にJ1第6節横浜FMとの古巣戦で復帰した。しかし、チームが2連覇を達成した中、シーズンを通して自身の出場時間は限られた。移籍2年目となる今シーズンも状況は大きく変わらず、ゼロックススーパー杯、J1開幕節FC東京戦に途中出場したのみだった。

「フロンターレの中でどう自分が輝いていくか。去年よりは今年の方が自分のプレーはできていると思う」。限られた時間の中でチームの救世主となる仕事を果たしたが、自身は「何もやっていないのに。点を取っただけ」と得点以外のプレーに満足しなかった。

 そんな様子を見守ったMF中村憲剛は「チャンスが来て点を取って、チームに勝ちをもたらした。1-0でみんなが笑顔になれたのは一番大きかったと思う」と強調。総力戦で過密日程を戦う中、途中出場の選手がチームに勢いを与えた形にも「学が決めたことに意義がある」と説いた。翌朝に練習が控えており、齋藤は「10分くらいしか出てないから、明日もきつい練習が待ってる」と切り替えた。

(取材・文 佐藤亜希子)
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