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[MOM2817]尚志FW染野唯月(2年)_得意の形で決勝点!注目されることを自身のプラスに

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尚志高FW染野唯月主将が厳しいチェックにあいながらも、ボールキープ

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.15 サニックス杯予選リーグ 尚志高 1-0 東海大福岡高 グローバルアリーナ]

 注目の中で成長を実感している。尚志高FW染野唯月主将(2年)は、選手権準決勝で優勝校の青森山田高相手にハットトリックを達成。同大会得点王(他2人)を獲得したストライカーは、これまでも年代別日本代表などで力を示していたが、選手権の“衝撃ハット”で周囲の視線をより浴びる存在になった。

 選手権後にはU-18日本代表、日本高校選抜に選出された。今回のサニックス杯ではJクラブのスカウトたちが仲村浩二監督に次々と挨拶。進路も大いに注目される染野は、試合で相手DFから誰よりも厳しいマークを受けている。

 東海大福岡高戦では2人がかりの厳しいチェックで潰されるシーンが幾度もあった。だが、前半16分に得意としている切り返しから左足を振り抜いて決勝点。「あれは自分のイメージしている切り返しからのシュートという形で、ボールをもらってからもイメージしていたのでゴールに繋がっていると思います」と振り返る一撃で会場を沸かせた。

 その後もミドルシュートを枠に飛ばし、圧倒的な高さのヘディングやポストワーク、FKでもチャンスメーク。1点リードで迎えた終盤は東海大福岡DFから“意図的”にファウルを受け続け、相手の勢いを止めるなど余裕のあるプレーを見せていた。「焦っている状況で自分がどう時間を使うか、ということを考えてやりました」。日本高校選抜の活動で時間帯を考えてプレーすることを指摘され、早速それを実践している。

 注目される中でのプレーが、自身の成長を促進させると染野は考えている。「注目されているから逆に『自分がやらなければいけない』と考えながらのプレーになっている。自分の責任に繋がってきますし、『やらなければいけない』『自分がチームを引っ張っていかなければいけない』という立場になってきているので、逆にいいプレッシャーになっていますね。危機感もありますし、そういうところは意識やっているところかなと思っています」。常に見られている環境。試合では常に厳しいマークを受けるだろうが、それを嫌がるのではなく、成長するためのプラスアルファにしていく。

 年代別日本代表や日本高校選抜の活動によって、チームメートとの連係を十分に深めることができていないことは確か。今年、尚志のキャプテンを務めるだけに、チームを離れることへの不安もある。その中で、染野はとにかくチームのために走り、戦い、声を出すことを意識しているという。「自分、悩んじゃうと考えてしまうタイプなので、まずチームのためにと考えてやっています」。とにかく背中でチームを引っ張っていくつもりだ。

 尚志の仲村監督は、染野が現札幌のU-22日本代表MF岩崎悠人のように成長することを期待してキャプテンに任命した。岩崎は京都橘高時代、毎年福島遠征に来ていた選手。3年時は年代別日本代表常連でチームを離れることが多かったが、仲村監督の目にはその中で彼はキャプテンの責務を全うし、人間的にもプレーヤーとしても成長したように映ったという。多忙になることが分かっているからこそのキャプテン任命。染野はチーム内外で色々なもの経験する中で自分を磨き、プレーヤーとしても大きく進化する。
 
(取材・文 吉田太郎)

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