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[サニックス杯]流経大柏は福岡U-18にPK戦勝利も、勝ち点0.5差に泣いて下位トーナメントへ

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流通経済大柏高MF大西悠介がサイドをえぐってラストパス

[3.15 サニックス杯予選リーグ 流通経済大柏高 0-0(PK4-2)福岡U-18 グローバルアリーナ]

 15日、サニックス杯国際ユース大会2019予選リーグ最終節で流通経済大柏高(千葉)とアビスパ福岡U-18(福岡)が対戦。0-0で突入したPK戦の末、流経大柏が4-2で勝った。2勝(1PK勝ち)1敗とした流経大柏だが、1勝2敗(2PK負け)の福岡U-18に勝ち点で0.5及ばず、グループB3位で下位トーナメント(グローバル杯)に回ることになった。

 福岡U-18とのプレミアリーグ勢対決。70分間で勝利すれば上位トーナメント進出が決まった流経大柏だが、相手を押し込みながらゴール前で最後の一歩を出してシュートコースを消して来る福岡U-18の守りをこじ開けることができなかった。

 福岡U-18は最前線のFW田中成祈(1年)や182cmFW石井稜真(2年)にボールを入れてから鋭い攻撃を繰り出し、シュートまで持ち込んできていたが、流経大柏はそれを凌いで無失点。PK戦では4人全員が成功し、192cmGK佐藤藍人(2年)が1本をストップして勝った。それでも、上位トーナメント進出を逃した選手たちに笑顔は無し。鹿児島城西高(鹿児島)に競り負けた前日に続き、1点、1本のシュートの重みを痛感する結果となった。

 それでも、本田裕一郎監督は「多少は収穫があった」という。主将のMF八木滉史(2年)、MF大西悠介(2年)、U-17日本代表候補MF藤井海和(1年)の3ボランチについては本田監督も「良いでしょう」と手応えを感じている様子だ。まだまだミスもあるが、いずれも技術力高くボールを奪うこともできる3人がそれぞれ存在感のあるプレーを見せてチームの肝となっている。

 八木は「3人で真ん中で支配できるという方が自分たち的には近い距離感でもあるので、(相手よりも人数が多い)そこの場面で打開してサイドに送ることができれば、サイドからチャンスを作ることができるなというのは確信しています」。ここから精度をより磨き、チャンスを作る確率を上げていく。

 3週間後のプレミアリーグ開幕まで流経大柏のメンバー争いは続く。今大会には素材感ある動きを見せているFW橋本清太郎(横浜FCジュニアユース出身)とFW清水蒼太朗(レイソルTOR出身)、FW石川陽立(CAアレグレ出身)という3人の新1年生が帯同。また、今回は怪我のために帯同が見送られたが、本田監督が「テクニシャン。(現愛媛の)吉田眞紀人のよう」と元エースの名を挙げて期待するFW川畑優翔(大豆戸FCジュニアユース、2018タウンクラブ・中体連キャンプメンバー)も注目のルーキーだ。

 新1年生も含めた激しい競争でチーム力を向上させながら、より隙の無いチームへ。八木は「どんな時も隙を見せないことを意識すれば結果は出てくると思う」。残り2日間のサニックス杯は、出てきた課題を少しでも修正して終える。

(取材・文 吉田太郎)

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