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打ち合いも歓迎…栃木に初勝利呼んだ新10番西谷和希「たとえ失点してもゴールを取る」

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栃木が今季初勝利を飾った

[3.16 J2第4節 東京V 2-3 栃木 味スタ]

 新10番が待望の初勝利をもたらした。栃木SCは前半13分に先制したものの、前半のうちに逆転を許し、その後も東京ヴェルディペースに主導権を握られた。しかし、後半27分の交代策が潮目となる。3-4-2-1から4-4-2に変更した田坂和昭監督の采配が的中し、一気に流れを引き寄せた。

 後半32分の同点ゴールで2-2に追いつくと、迎えた後半42分だった。左サイドのスローインから浮き球パスにMF西谷和希が反応。DFラインの裏に抜け出してタッチライン際をスピードに乗って突破すると、カットインしてエリア内に進入。鋭い切り返しで相手をかわし、鮮やかに右足シュートを沈めた。

「2点取られても全員がしっかりと守っていた。うまくいかないことも多かったけど、チャレンジしようという意識を持てたことが収穫」。終了間際に3-2と逆転に成功。チームは今季開幕からノーゴールで3戦未勝利(1分2敗)と苦しんだが、この日は敗戦ムードから一転、初勝利をもぎ取った。

「前節まではロングボールに逃げる部分が多かった。きょうは逃げずに下でつないで、辛抱強く続けたことで決勝点が生まれたと思う」。ボールロストやビルドアップのミスが目立ち、連携面にも課題は見られるが、今後につながる価値ある勝利。「やり続けたことが最後に実を結んだ」と手応えも得た。

 2017年にキャリアハイの8得点、18年は大黒将志に次ぐ6得点を記録した西谷。「今年は点を取りにいく意識が去年よりも強い」と、田坂監督を迎えた新体制の変化を指摘する。4試合6失点と守備の立て直しも必要になるが、「点の取り合いが個人的には好き。たとえ失点しても点を取ることを忘れずにいきたい」と新10番は頼もしい。貪欲にゴールを積み上げ、勝利に結びつけていく。

(取材・文 佐藤亜希子)
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