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「前評判を覆してやろうと…」開幕3試合沈黙だった栃木、大崎淳矢が“特効薬”の今季第1号

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今季、栃木のファーストゴールを挙げたFW大崎淳矢

[3.16 J2第4節 東京V 2-3 栃木 味スタ]

 悪い流れを断ち切るため、何よりも結果が必要だった。開幕から3試合未勝利(1分2敗)、無得点だった栃木SCが待望の今季初白星。チームの今季ファーストゴールを挙げたFW大崎淳矢は「ゴールが一番の特効薬」と安堵した。

「初ゴールという特別な感覚はなくて、勝ったことが一番うれしいです。前評判が良くない中で、前評判をどうにかして覆してやろうという想いでやっている。できるだけ上の順位にいきたいし、できるだけ勝利を届けていきたい」(大崎)

 開幕から続いた“沈黙”を破った。ボールをつないで相手の隙を伺った栃木は前半13分、DF温井駿斗がロングフィードを蹴り込み、走り込んだFW大黒将志が胸で落とすと、ボールは裏へ。「こぼれてきそうな感じはしていた」。最終ラインの背後に抜け出した大崎は巧みなファーストタッチでGK上福元直人をかわし、左足で無人のゴールに流し込んだ。

 今季、レノファ山口FCから完全移籍で加入。これがチームの第1号であり、挨拶代わりの初得点となった。幸先良く先制に成功。ゴール後は広島時代の先輩FW佐藤寿人おなじみ、コーナーフラッグをつかむパフォーマンスで喜びを示し、ピッチには歓喜の輪が広がった。

 しかし、チームは直後の15分、31分に続けて失点。前半のうちに逆転を許すと、反撃に出たい後半もミスが目立ち、劣勢が続いた。敗戦ムードも漂い始めたが、後半27分の交代策が奏功。そこから2ゴールを奪い、劇的勝利につながった。

 試合内容には課題も見えるが、ここでつかんだ1勝は大きい。「まだまだミスが多い。僕たち(前線)までボールが入ってこなかった」と修正点をみつめる大崎は「内容は称賛できるものじゃなかったけど、これで前向きにいける」と浮上を誓う。来月28歳。選手として円熟期を迎え、「経験のある年齢になってきた。ピッチ内外でチームを引っ張りたい」と決意を語った。

(取材・文 佐藤亜希子)
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