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[新人戦]まだまだでも、一歩一歩前進中。米子北の188cmCB高橋はU-18代表で「印象に残るプレー」を

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米子北高の大器、U-18日本代表CB高橋祐翔

[3.16 中国高校新人大会1回戦 岡山学芸館高 1-2 米子北高 山陽高G]

 年代別日本代表に再び招集された188cmCBは、また「上手くなって」「印象に残るプレーをして」チームに戻ってくる。米子北高のCB高橋祐翔(2年)は今月18日から25日まで行われるU-18日本代表のUAE遠征メンバーに選出された。

 昨年10月、U-17日本代表に初選出され、Jクラブへの練習参加も経験。本人、チームも驚いた初選出から悩みながら一歩一歩ゆっくりと階段を上っている大器が、2度目の代表挑戦で自分の持ち味を出してくることを誓った。

 岡山学芸館高戦では左足のサイドチェンジや高打点ヘッドを見せる一方、自陣でのミスや落ち着きを欠いたプレーもあった。コーチ陣から「まだまだ」「一番技術がない」と厳しく指摘されていた高橋だが、それでも昨年CBにコンバートされてから、ヘディング、スライディングタックル、シュートブロックなどできることを増やしていることも確か。まだまだコンスタントに発揮することはできていないが、クリーンヒットした際のキックや高さといった部分のポテンシャルはやはり魅力だ。

 城市徳之総監督が代表やJクラブに行くたびに「上手くなって帰って来るんですよ」と微笑んでいたが、高橋は上のレベルに入ってパス&コントロールから謙虚に、必死に取り組んでいる。先輩の日本代表CB昌子源の高校時代には及ばないかもしれないが、大器は我慢強く成長中だ。

 当初は代表チームやJクラブでのビルドアップやボール回しが「全然上手く出来なかった」。本当に悔しい思いを経験し、できない部分を避けたいと思ったこともある。だが、その一つひとつのプレーが自分自身やチームのためになると考え、「こういう経験が何度もできる訳でないと思うので、一回一回大事にしていきたい」と前向きな気持ちでチャンスに挑戦しようとしている。

 前回の代表活動では気持ちの部分で引いてしまう部分があり、ミスも目立つ結果に。だからこそ、今回の海外遠征では自分の良さを少しでも出してくる意気込みだ。「自分のヘディングだったり、サイドチェンジだったり、それを出す機会があると思うので、その武器を発揮して、インパクトを残して、ミスの部分だったりを少しずつ減らして印象に残るプレーができればいいと思っています」。米子北で成長してきたことを示し、高さ、左足でインパクトも残す。

(取材・文 吉田太郎)

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