beacon

冷遇されていた選手たちをスタメンに戻したジダン「しかし全員だ。私は全員を必要としている」

このエントリーをはてなブックマークに追加

レアル復帰戦で勝利を飾ったジネディーヌ・ジダン監督

 16日のリーガ・エスパニョーラ第28節、レアル・マドリーは本拠地サンチャゴ・ベルナベウでのセルタ戦を2-0で制した。復帰戦で勝利を飾ったジネディーヌ・ジダン監督は、「良い感触を手にした」と満足感を表している。

 今季無冠が決定的となった状況で、再びチームを率いることになったジダン監督。この初陣ではGKケイラー・ナバス、DFマルセロ、MFイスコと、昨季まで自身が重用し、今季に入りベンチや招集外を常としていた選手たちを起用して2-0の勝利を収めている。

 試合後会見に出席したジダン監督は、次のような感想を述べた。

「感触的には良かった。最終的に求めていた良い結果というものを手にできた。立ち上がりはそこまで良くなかったが、落ち着くことが必要だったんだ。前半を良い形で終え、後半はもっと良くなった。満足しているよ」

 ジダン監督はまた、今回起用した選手たちだけでなく、チームの全選手を必要としていることを強調している。

「この選手たちが成し遂げてきたことは、誰にも消し去ることができない。私は25選手を擁しており、その全員を戦力として数えていく。クルトワも、レギロンも、中盤の選手たちもね。今日プレーした選手たちはとても良い選手たちだが、しかし全員を計算に入れている」

「今日はイスコがゴールを決め、多くのクロスを放てたことも好ましかった。フィニッシュまで持ち込み、その褒賞を得られたね。クロスを打てばゴールの可能性は高まるんだ」

「前の監督たちが選手たちのことを若輩者のように扱っていたとは思わない。自分の印象的には、選手たちはその素晴らしさを常に示してきたし、私は彼ら全員を考慮していく。今日はケイロール、マルセロ、イスコ、マルコ(・アセンシオ)がその素晴らしさを示してくれた。しかし、全員だ。私は全員を戦力に数えている。それと同時に、監督の仕事はやるせないものでもある。私は全員を必要としているが、それでも招集外となり、プレーできない選手たちがいるんだよ」

 自身にとって選手のクオリティーとフィジカルのどちらが重要であるかを問われると、こう返した。

「ここにいる選手たちは、フットボールをプレーしなければいけないことを理解している。私も選手たちも、ボールを使ってプレーすることが好きなんだ。もちろん、フィジカルだって大切だよ。私は選手たちがフィジカル的にも良い状態だと思っている。立ち上がりが悪く、終わりが良いならば、フィジカル的に良いことを意味するんだ」

「ここにいる選手たちはフットボールをプレーしなければならないと思う。しかしフィジカルも大切で、ボールを持っていないならば走らなければいけないし、走りたくないならばボールを持たなければならない」

 その一方で、ジダン監督が一度退任した直後に出場機会が少なかったことへの不満を漏らしたMFダニ・セバジョスにも言及。ジダン監督はこの試合で同選手を後半から起用した。

「彼のプレーに満足している。守備面で良い仕事をしてくれたし、ボールを使ったプレーのクオリティーは誰もが知っているはずだ。過去について話す気はない。ダニは良い調子だし、このまま進んでいけらと思う」

 K・ナバスとクルトワについて、どちらが正GKかはいまだ決めていないようだ。

「今日、完全な決断を下したわけではない。あと10試合が残っている。ティボもまたプレーすることになるよ。第3GKは(自身の息子)リュカだが、3人ともとても良いGKだ。このテーマは今後も話され続けるだろうが、しかしマドリーは3~4人の偉大なGKを必要としている」

「困難な事態というのは、監督には付き物だ。私は二人とも、ここからシーズンの終了まで戦力に数えていく。4~5大会を一人のGKでこなせるわけがないんだ」

 ジダン監督は来季に向けてチームには「変化が必要」と話していたが、選手の補強・放出についてすでに考え始めているのだろうか。

「未来については考えていない。頭にあるのは今季の残り試合だけだ。もちろん、変化はあるよ。しかし、これ以上言うことはできない。これからの10試合、私は誰が去って、誰が残るのかを告げるためにいるわけではない。私たちは遊んでいるわけじゃないんだ」

●リーガ・エスパニョーラ2018-19特集
●柴崎、乾の試合も!!“初月無料”DAZNでライブ配信中
世界のサッカー情報はgoal.com

TOP