beacon

[新人戦]立正大淞南の大型MF山田真夏斗は猛省。「今年入って一番悪いくらい」のプレーから巻き返す

このエントリーをはてなブックマークに追加

立正大淞南高の大型MF山田真夏斗

[3.16 中国高校新人大会1回戦 立正大淞南高 2-2(PK4-3)作陽高 広島皆実高G]

 Jクラブも注目する立正大淞南高の大型MF山田真夏斗(2年)は試合後、自分のプレーを見直して改善することを誓っていた。

 181cmと大柄で左右両足からスルーパスやサイドチェンジを繰り出す大型司令塔。いつ見ていたのか分からないような位置へのパスで相手の意表を突き、決定機を生み出すタレントだ。

 この日は相手の逆を取る動きでPAへ割って入り、決定的なラストパスを出したり、ミドルレンジからシュートを狙っていたが、本人も、周囲も不満の内容。試合後には「今日は自分的にも今年入って一番悪いくらいかなという試合だった。ダメだったところははっきりしているので、宿舎に帰ってしっかり見直して明日に臨みたいです。ボール受ける時に足元で受けて潰されたりとか、前運べるところで運べていなかったりとか、いつもできていたことが今日は全然できていなかった」。17日の試合では必ず巻き返す意気込みだ。

 試合会場ではJ1、J2の複数のクラブのスカウトが視察。アピールするチャンスだった。そのチャンスを全力で掴まなければならないことは分かっている。「(プロ入りのチャンスが)ホンマに目の前まで来ている。掴むか掴まないかは自分次第なので、後悔のないように。(スカウトが)見に来てくれはるんでしっかり掴んでいきたい」と力を込めた。

 上のステージに上がっていくためには自信を持っている長短のパスをさらに磨き上げ、そこに走力やディフェンス力を加えなければならないと考えている。それができれば「違う選手になる」。南健司監督は、自分自身に期待し、上を目指していくための取り組みに対しての物足りなさも口にしていた。それだけに、周囲からも認められるような日々を送り、常に自分の良さを出し続けられる選手になってプロ入りを勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)

TOP