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[新人戦]高川学園は期待の1年生CB田中が奮闘、立正大淞南からの勝利は「自信になっています」

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高川学園高の最終ラインで奮闘した1年生CB田中誠太郎

[3.18 中国高校新人大会決勝 高川学園高 1-1(PK4-2)立正大淞南高 広島スタジアム]

 高川学園高の江本孝監督は背番号29をつけたCBについて、「ちょっと見ていてもらいたい」と期待感を口にしていた。手放しで褒めるようなことはしないが、今後を楽しみにしている存在。そのDF田中誠太郎(1年)が中国高校新人大会3試合で12得点を叩き出していた立正大淞南高攻撃陣相手に守備力の高さを発揮した。

 立正大淞南の攻撃は前へ鋭いもの。「前から凄かったです」と素直に感想を口にした田中だが、ゴール前のバトルで負けていなかった。またファーストDFのカバーリングを怠らず、相手がシュートモーションに入った際には身体を投げ出してブロックしようとする姿。後半以降はボールを奪った後も慌てずにクリア、繋ぐことをしていた。

 堂々のプレーを見せたDFはPK戦で4人目のキッカーを任され、「最後はこっちが2本優位だったので落ち着いて蹴りました」と優勝を決めるシュート。試合後には「立正大淞南に勝てたことは自分の中でも自信になっていますし、これからプリンスでも勝ち続けていきたいです。できた部分は味方がチャレンジしてくれた中で自分がカバーしてその対応だったり、最後身体を張ることができたことかなと思います。でも、入りだったりチームをまとめるということができなかった」と強豪相手にできたこと、できなかったことを自己分析していた。

 昨年の選手権予選決勝で先発出場している左SB新山大地(1年)は「新山は同じ1年で去年からも出ていて信頼している」という存在。隣にいる彼や先輩DFたちと最終ラインで身体を張って中国地区タイトルを獲得した。

3年間の目標について人間的な成長とサッカーで結果を出していくことを掲げた1年生DF。「憧れは去年いた田近選手。身近な選手を越えられるように頑張りたいです。守備の1対1の対応だったり、そこで奪っての攻撃参加だったり攻撃力もあったのでそこを真似していきたい」という田中が全国レベルのDFだった先輩CB田近洸貴のような存在となってチームに多くの白星とタイトルをもたらす。

(取材・文 吉田太郎)

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