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ワールドグランプリが開幕。前回王者のアルゼンチンがエース・マキシの2発でタイに逆転勝ち

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同点弾を決めた直後、マキシは喜びを爆発させた

【IBSAブラインドサッカーワールドグランプリ2019】(品川区立天王洲公園)
アルゼンチン代表 4-1(前半0-1)タイ代表

 昨年王者のアルゼンチン代表が開幕戦に登場。世界ランク17位のタイ代表に対し、前半は予期せぬ苦戦を強いられた。サイドから簡単に侵入を許し、2分、3分とシュートを浴びる。前半7分には左サイドからパンヤウィット・クパンにシュートを決められ、先制ゴールを奪われる苦しい展開になった。前半14分にはアルゼンチン代表の絶対的エース、マキシことマキシミリアーノ・エスピニージョにあまりボールが回らない状況を打開するため、一度ベンチに下げ、イグナシオ・オヴィエドを投入して攻撃の改善を試みたが、ゴールは決められず。まさかの1点ビハインドで前半を終えた。

 ベンチで戦術的な指示を受けたマキシが後半開始からピッチに復帰。同2分にFKを起点に中央に切れ込み、右足で同点ゴールを決めると、さらに10分には左フェンス際からドリブルで持ち込み、4人をかわして勝ち越しゴール。抜群の決定力で逆転に成功した。さらに残り2分でオヴィエドが2得点して、実力差を見せつけた。

 同点弾と勝ち越し弾を決めたアルゼンチン代表のマキシは「難しい試合だったが、逆転して勝てるタイミングを狙っていました。後半になってボールが回るようになっていい結果が出たと思う」とほっとした様子。マルティン監督も「タイは強くて速いのはわかっていたが、昨年の世界選手権で情報は得ていた。アルゼンチンは21歳のナウエル・ロペスや23歳のナウエル・エレディアなどが試合経験をつめたことが収穫」と余裕の表情。昨年の世界選手権準優勝の貫禄を見せたアルゼンチンは明日20日のイングランド戦にむけ、足早に会場を後にした。

得点者
[アルゼンチン代表]
マキシミリアーノ・エスピニージョ(後半2、10分)
イグナシオ・オヴィエド(後半19、20分)

[タイ代表]
パンヤウィット・クパン(前半7分)

アルゼンチン代表メンバー
前半
GK1ダリオ・レンシナ
FP2ナウエル・ロペス
FP3マティアス・オリヴェラ
FP4フロイラン・パディージャ
FP15マキシミリアーノ・エスピニージョ

後半
GK1ダリオ・レンシナ
FP2ナウエル・ロペス
FP5ナウエル・エレディア
FP4フロイラン・パディージャ
FP15マキシミリアーノ・エスピニージョ
ガイド ヘルマン マルケス
監督マルティン・デモンテ

タイ代表メンバー
前半
GK2ラッティコーン・ニデン
FP5チナコーン・ポンサパン
FP7パンヤウィット・クパン
FP9キッティコーン・バオディー
FP10プラックロン・ブアヤイ

後半
GK2ラッティコーン・ニデン
FP4スリヤ・インチュロス
FP5チナコーン・ポンサパン
FP7パンヤウィット・クパン
FP9キッティコーン・バオディー
ガイド プラジャッ・リッヌゥッ
監督スリン・スンシリ
【注】番号は背番号

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(取材・文 林健太郎)

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