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ワールドグランプリ初戦で日本代表はロシア代表に痛恨のドロー発進。川村主将「明日は死ぬ気で戦う」

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川村は常に3人のディフェンスに囲まれた

【IBSAブラインドサッカーワールドグランプリ2019】(品川区立天王洲公園)
日本代表 0-0(前半0-0)ロシア代表

大会初優勝を狙う日本代表は昨年世界選手権4位のロシア代表と初戦を迎えた。川村怜主将と黒田智成を前線に据え、中盤の指令塔として田中章仁、守備の要に佐々木ロベルト泉を配置。ゴールマウスはGK佐藤大介が入り、昨年11月4日のアルゼンチン戦の時と全く同じスタメンで挑んだ。

 前半4分、相手ゴール前FKから主将の川村が壁をずらして右足でシュートを放つが、相手GKに阻まれる。さらに10分には右CKを起点に川村がゴール前にシュートを放つも、相手GKに阻まれ、ネットを揺らせなかった。前半8分すぎ、なかなかボールを持てない黒田が一時、ベンチに下がり、2015年以来の代表となる佐々木康裕が入る。

 11分すぎ、ロシア代表にボールを奪われ、カウンター攻撃を受ける。アンドレイ・ククリンがドリブルで上がり、右足でシュート。GK佐藤が鋭く反応するも、シュートが左にそれてピンチを脱する。14分すぎに佐々木康とかわってピッチに戻った黒田が前半終了間際、右フェンス際から中央に切り込みながら左足でシュートを放つも、ネットは揺らせず、前半は0-0で折り返した。

 後半の最初から黒田にかわって加藤健人がピッチに入る。5分過ぎ、相手ゴール前正面でシュートチャンスを得るが、ロシアの激しい守備にあい、シュートまで持ち込めず。8分過ぎには川村が自陣深いところから右サイドを駆け上がり、緩急をつけたドリブルで相手ゴール前まで一気に攻め上がり、シュートを放ったが、わずかにゴール左に逸れた。後半13分過ぎ、加藤にかわって再びピッチに入った黒田が15分過ぎ、右フェンス際から中に切れ込み、相手守備網をかわしてシュートに持ち込もうとするが、空振りでゴールを奪えず。外国人に対峙したときの足の長さや間合いの感覚を最後までつかめず、シュートを打ちにいくタイミングが1テンポ遅れ、そこで相手に奪われるケースが目立った。

 試合後、主将の川村は「勝てる試合だったのでもったいなかった。前半途中からドリブルが引っ掛かって、もっと早く適応できていればチャンスを作れた。得点に絡むところを期待されていると思うので、どん欲にゴールを目指したい」と決意を新たにした。

 明日20日の相手はこの日、スペイン代表に逆転負けしたコロンビア代表。勝ち点2をとり切れなかった日本代表は必勝を求められる戦いに挑む。

得点者
なし

日本代表メンバー
前半
GK1佐藤大介
FP3佐々木ロベルト泉
FP7田中章仁
FP10川村怜
FP11黒田智成

後半
GK1佐藤大介
FP10川村怜
FP7田中章仁
FP6加藤健人
FP3佐々木ロベルト泉
ガイド 中川英治
監督高田敏志

ロシア代表
前半
GK1アントン・ラコヴレフ
FP7デニス・エゴロフ
FP3アンドレイ・チホノフ
FP9エヴゲーニィ・イバノフ
FP5セルゲイ・マンゾス

後半
GK1アントン・ラコヴレフ
FP7デニス・エゴロフ
FP3アンドレイ・チホノフ
FP9エヴゲーニィ・イバノフ
FP5セルゲイ・マンゾス
ガイド ヴィタリー ブドゥキン
監督アレクサンドル・エラストフ
【注】番号は背番号

ワールドグランプリ日程 / ルール

(取材・文 林健太郎)

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