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FW前田大然は考える「自分の持ち味」+「ゴール」=「鬼に金棒」

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DF橋岡大樹(右)を振り切ろうとするFW前田大然

 何かが足りないと感じていた。今季初のJ1リーグを戦う松本山雅FCのFW前田大然は自慢の快足を武器にピッチ上で暴れ回っている。しかし、第4節を終えてノーゴール。この結果に満足することなどなかった。

 U-22日本代表に名を連ねる前田は、翌22日に迎えるAFC U-23選手権予選(東京五輪一次予選)初戦マカオ戦に向け、コンディションを整えていた。試合開催地となるミャンマー・ヤンゴンの気温は40度を超え、「暑いですね」と苦笑。しかし、滞在4日目を迎えて「来たときよりも慣れてきたし、暑いのはそんなに嫌いじゃない」と語ると、「暑い中でも自分が一番走れる自信があるので、そういうところでチームを助けられればと思う」と闘志を燃やしている。

「自分の持ち味」と語るように、加速力を生かしたチェイシングは大きな武器だ。J1リーグ第4節終了時でのスプリント回数(時速24km/h以上)のトップ3を独占しており、この結果は相手がボール保持時にも絶え間ないチェイシングを続けている証とも言える。「チームを助ける走力」となっているのは間違いないが、「でもゴールが取れていない」とFWとして最も求められるゴールがないことで、「チームの今の状況(松本はJ1・12位)がある」と悔しさを滲ませた。

「松本で言われている守備の部分は、代表に来ても変わらない。走ることを続けた上でゴールを取れるようになれれば、鬼に金棒だと思っているので、ここで点を取って帰りたい」

 マカオ戦の前日練習では、先発が予想されるチームの1トップに入ってトレーニングを行った。「守備をした上でゴールを取ることが、このチームで求められている。自分のゴールでチームを勝たせたい」と意気込むスピードスターが今予選第1号を狙う。

(取材・文 折戸岳彦)
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