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前半の好機生かせずPKに沈む…森保J、コロンビアに0-1敗戦

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後半19分にPKで先制を許した

[3.22 キリンチャレンジ杯 日本0-1コロンビア 日産ス]

 日本代表は22日、キリンチャレンジカップでコロンビア代表と対戦し、0-1で敗れた。前半のチャンスを生かせず、後半19分にPKで先制を許すと、最後まで1点が遠かった。昨年のロシアW杯ではグループリーグ初戦でコロンビアに勝った日本だが、ホームの親善試合でリベンジを許す結果となった。

 1月のアジアカップで主力を担ったMF柴崎岳、MF南野拓実、MF堂安律、DF冨安健洋が先発。ロシアW杯以来の代表復帰となったDF昌子源、MF山口蛍もスタメン入りした。GKは東口順昭で、4バックは右からDF室屋成、冨安、昌子、DF佐々木翔。中盤は柴崎と山口のダブルボランチで、2列目は右から堂安、南野、MF中島翔哉と並び、A代表初選出の鈴木が1トップで先発デビューした。柴崎がゲームキャプテンを務めた。[スタメン&布陣はコチラ]

 試合開始早々の前半4分、コロンビアはMFハメス・ロドリゲスが左サイドに展開。FWルイス・ムリエルのクロスに逆サイドからFWセバスティアン・ビジャが飛び込んだが、右足のシュートはクロスバーを直撃した。

 いきなりヒヤリとさせられた日本だが、前半7分、柴崎の縦パスをPA内右で受けた堂安が素早く前を向き、右足でシュートを狙う。これはDFに阻まれたが、このプレーで右CKを獲得。中島がショートコーナーでつなぎ、堂安の右クロスに昌子が頭で合わせたが、クロスバーを越えた。

 日本は前半10分、東口からのロングキックを鈴木がおさめ、堂安に落とす。パスを受けた南野はドリブルで持ち込み、PA手前から左足を振り抜いたが、惜しくもGKの好セーブに阻まれた。前半17分、21分と立て続けに堂安がミドルシュート。果敢に攻め込む日本は中島が左サイドを起点にピッチの至るところでタメをつくり、攻撃の起点となった。

 前半24分、速攻から中島が右サイドのスペースに展開。堂安は背後をオーバーラップしてきた室屋にパスを通したが、室屋のクロスに飛び込んだ南野はわずかに届かない。同26分には中央をドリブルで運んだ中島が意表を突いた右足ミドルでゴールを狙ったが、ボールは落ち切らずにゴール上に外れた。

 カルロス・ケイロス監督の初陣となったコロンビアは個では強さを見せるも連係面ではコンビネーションが合わないシーンも目立つ。日本は前半37分、PA左手前から中島が逆サイドへクロス。鈴木が体を投げ出し、ヘディングシュートを狙うが、ジャストミートせず、ゴール右に外れた。

 スコアレスで折り返した後半3分、日本は敵陣で囲まれた中島がボールをロスト。佐々木がオーバーラップしていた左サイドのスペースにパスを通され、昌子がカバーに戻るもクリアし切れず、DFエリベルトン・パラシオスがゴール前に折り返した。FWラダメル・ファルカオは冨安に寄せられながらも右足でシュート。しかし、これはゴール右に外れ、日本は難を逃れた。

 後半立ち上がり、押し込まれる時間の続く日本。コロンビアは後半9分、ビジャのアーリークロスにファルカオが飛び込み、ゴールネットを揺らすが、ハンドの反則を取られた。コロンビアは同12分、ムリエルに代えて今季アタランタで17ゴールを量産しているFWドゥバン・サパタを投入。サパタとファルカオが2トップを組み、ハメス・ロドリゲスが右サイドに出る4-4-2にシステムを変更した。

 攻勢を強めるコロンビアは後半18分、サパタのシュートがPA内で冨安のハンドを誘い、PKを獲得。キッカーを務めたファルカオのシュートは東口に触られながらもゴールネットを揺らし、先制点を奪った。日本は直後の後半20分、鈴木に代えてロシアW杯以来の代表復帰となったMF香川真司を投入。香川はトップ下に入り、南野が1トップにポジションを上げた。

 しかし、なかなか劣勢の状況を跳ね返せない。後半21分、ムリエルに個人技で突破されてピンチを招くと、同22分にはハメス・ロドリゲスの左CKからサパタがシュート。ポストに当たった跳ね返りをムリエルが押し込んだが、オフサイドに救われた。日本は後半26分に2人を交代。堂安と山口を下げ、MF乾貴士とMF小林祐希を送り込んだ。

 日本は後半32分、小林の右CKに冨安が頭で合わせるが、GKがキャッチ。同34分には南野に代えてA代表デビューとなるFW鎌田大地を投入した。後半38分、中島が渾身の右足ミドルを放つもクロスバーを直撃。同44分、佐々木に代えてA代表デビューのDF安西幸輝を投入し、その後も懸命に同点ゴールを目指したが、後半の悪い流れを最後まで断ち切ることができず、そのまま0-1で敗れた。

(取材・文 西山紘平)

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