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初の決勝進出を目指したブラサカ日本代表はイングランドに0‐2で完敗。明日、銅メダルをかけてスペインと再戦

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日本代表は195cmのイングリッシュの突破を最後まで止められなかった

【IBSAブラインドサッカーワールドグランプリ2019 準決勝】(品川区立天王洲公園)
日本代表 0-2(前半0-0)イングランド代表

初の決勝進出を狙うブラインドサッカー日本代表は昨年のこの大会準優勝のイングランド代表に挑んだ。

 世界ランク12位のイングランドに対し、過去2勝6敗の日本代表は、勝った試合でいずれも2ゴールあげている黒田智成が前半から積極的にゴールを狙った。前半8分の左足シュートはGK正面をつき、9分にもこぼれ球を右足つま先で狙ったが、左へそれた。この大会2試合連続3ゴールと好調の川村怜にはボールを持つと3人が寄ってくる厳しいマークにあい、シュートを打たせてもらえず。前半15分、右サイドで得たFKを起点に中央に寄りながら左足シュートを放つも、GKの正面を突き、ゴールならず。0-0で前半を折り返した。

 イングランドは準決勝を迎える前まで今大会3試合で4ゴールと好調のダニエル・イングリッシュがこの日も好調。195cmの体格を生かした突破力は、日本代表の田中章仁佐々木ロベルト泉らが体を当てながら止めに行っても、バランスさえ崩せない。0-0で迎えた後半7分、イングランド陣のゴール前から左右に大きく迂回しながら日本の守備網のギャップを生み出し、右足で先制弾を決めた。

 1点を追う後半14分、日本代表は敵陣ゴール前の右サイドで得たFKを起点に川村が中央に寄りながら左足シュート。イングランドのGKディラン・モーパスの逆をついたが、モーパスは足でシュートを阻止し、同点ならず。

 試合終了残り2分、自陣ゴール前からまたもイングリッシュが左フェンス際から右フェンスにむかって弧を描くようにしてゴールに近づく。日本守備陣のマークが緩んだところで右足で2点目を決められた。日本代表は昨年のこの大会で勝ったイングランドに敗れ、初の決勝進出を逃した。

 ノーゴールに終わった川村は「これまでやってきたポジショニングがちょっと間延びしてしまい、あまりいいリズムが作れなかった。イングランドの守備はかなり強く、気迫をもってアグレッシブにボールに寄せてきた。日本の対策をしてきて、その上をいけなかったのが悔しい。明日必ず勝てるような準備をして、必ず勝って終わりたい」とメダル獲得へむけ、気持ちを切り替えた。

 準決勝2試合目はアルゼンチンが勝利。日本は明日24日、スペイン代表と3位決定戦に挑む。

得点者
[イングランド代表]
ダニエル・イングリッシュ(後半7、18分)

≪先発メンバー≫
[日本代表]
前半
GK1佐藤大介
FP3佐々木ロベルト泉
FP7田中章仁
FP10川村怜
FP11黒田智成

後半
GK1佐藤大介
FP10川村怜
FP7田中章仁
FP11黒田智成
FP3佐々木ロベルト泉
ガイド 中川英治
監督高田敏志

[イングランド代表]
前半
GK1ディラン・モーパス
FP5ダニエル・イングリッシュ
FP7ブランドン・コールマン
FP9ロイ・ターナム
FP10ダレン・ハリス

後半
GK1ディラン・モーパス
FP5ダニエル・イングリッシュ
FP7ブランドン・コールマン
FP9ロイ・ターナム
FP4アジーム アミール
ガイド アダム・ベンドール
監督ジョナタン・ピュー
【注】番号は背番号

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(取材・文 林健太郎)

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