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香川真司、“若手三銃士”の姿勢を歓迎「決め切れるやつが上に行ける」

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“若手三銃士”に理解を示したMF香川真司(ベシクタシュ)

 若手との融合にはきわめて前向きだ。日本代表MF香川真司(ベシクタシュ)は地元神戸で行われるキリンチャレンジカップ・ボリビア戦(26日、ノエスタ)に先発予定。森保ジャパンでは“若手三銃士”と呼ばれる2列目トリオが注目を浴びているが、「彼らのストロングポイントが自分を活かしていける」と歓迎した。

 コロンビア戦では後半20分からのプレー。投入直後は1トップにMF南野拓実(ザルツブルク)、左右のサイドハーフにMF中島翔哉(アルドゥハイル)、MF堂安律(フローニンゲン)が入り、昨年9月の新体制発足当初から話題を呼んできた“若手三銃士”との共演を果たした。

 4人が同時に出場した時間は短かったが、ポジティブな印象を得た様子。「小柄な選手が多いけど、テクニックとスピードあると思いますし、現代のサッカーではそういう選手がより必要で、そういう選手を活かしたい。彼らのストロングポイントが自分を活かしてくれるところでもある」と前向きに振り返った。

 コロンビア戦では南野、中島、堂安が揃って3本のシュートを放ったがいずれも空砲。味方がパスを呼び込む場面でもゴールを狙う選択を見せており、記者からはそういったプレーに対する見解をうかがう質問が上がった。これにも香川は理解を示す。

「そこは人それぞれなので。特長がある選手が多く、外からでもどんどん打てる。シュート力もスキルも非常に高いので、そこはどんどん狙っていくべき。サッカーはゴールを決めないと勝てないスポーツなので、本質をどれだけ捉えられるか。それ(打たないこと)で勝てないようじゃ、良しとしているところではない」。

 むしろ、そうした姿勢は望むところだ。「もしボールが来なかったらどんどんアピールしていきたい。ただ、その中でお互い主張していけるかだし、そこで決め切れるやつが上に行けると思うので、積極性というのは非常に大事。僕もそうでしたし、そういう勢いだったり自分が行くという気持ちは非常に大事」。

 そんな中、自身が意識するのはベテランらしい統率役だ。「僕自身はそれをうまくコントロールしながらやれれば、より彼らも活きるし、僕自身も活かされる。そういった融合は楽しみ」。若手がもたらす勢いに加えて、香川がゲームコントロールを担うことで、チームの戦い方の幅が広がるのは間違いない。

 実際、コロンビア戦の香川はサイドチェンジを多用し、両サイドアタッカーの攻撃を活性化。敵陣深くでの持ち味にとどまらない役割を担っていた。「この前の試合同様、いい形でボールが集まればチャンスになるし、それにプラスしてゲームコントロールをしていければ」。30歳になった香川は新たな姿で勝利を目指す。

(取材・文 竹内達也)

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