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U-20W杯出場のためにも…京都“2年目ルーキー”福岡慎平、右WBで奮闘

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京都の期待の星、福岡慎平

[3.24 J2第5節 千葉1-1京都 フクアリ]

 ルーキーらしからぬプレーぶりだ。それもそのはず、京都サンガF.C.のFW福岡慎平は昨年も2種登録選手として、リーグ戦10試合を経験。高卒だが、”2年目”のシーズンを迎えている。

「もう高校生だからと言い訳に出来ない。そういう年齢になってきた。自信を持ってやるしかないと思っているし、自信も試合を重ねるごとに出ている。今後ももっともっとトライしていきたいです」

 開幕4戦目の前節よりスタメンの座を勝ち取った福岡だが、ポジションは右WB。本人も「これまでやったことはない」と苦笑いで告白する新境地だ。

 開幕からベンチ入りはしていたものの、3戦は出番なし。しかし今月10日に行った京都紫光サッカークラブとの練習試合でのパフォーマンスが、中田一三監督の目に留まった。

「初めてやったポジションでしたが、監督が求めていることは頭の中に入っていた。評価も高かったし、(監督からも)次の公式戦でも出来るだろう、と言われました」

 17日の柏戦で右WBで出場すると、攻撃時はFWの位置まで上がって特長を出す。慣れない守備も右CBの上夷克典と声を掛け合って、対応した。

「ボールを奪われた瞬間に、自分の裏のスペースを狙われるのは分かっていた。そこはコーチからもスプリントダッシュで戻らないと、相手に使われるからと言われています。でも攻撃の時は高い位置を取れるし、守備もエビくんと声を掛け合いながら出来たので、自信になっています」

 2年前、福岡はインドで開催されたU-17ワールドカップに“00ジャパン”の主将として出場。10番を背負った中心選手としてプレーした。だが結果は決勝トーナメント1回戦でイングランドにPK負け。「痛い思い出」と今でも悔しさを忘れることはない。

 しかし日本代表の活動からはやや遠ざかってしまっている。福岡といえど、「試合にも出られなかったので代表に呼ばれないのは現実的」という状況に置かれている。5月にポーランドで開催されるU-20ワールドカップは常に意識してきた大会。「そこを目標にして、チームでスタメンに定着できるように、こだわってやっていきたい」と意識を高めている。

「試合に出れば代表の人も見てくれると思う。まずはチームで定着して、活躍した姿を監督に見てもらって、U-20W杯があるので、そこに入り込めるようにいい準備がしていきたいです」

 ルーキーならが、“プロ2年目”の強みも感じている。昨年は6月ごろから先発で出場するようになったものの、夏場を過ぎるとベンチ外、そしてトップチームに帯同することすらなくなった。試合に出続けることの難しさを肌で感じた。

 だがそれは福岡本人が一番自覚しているところ。

「去年はスタメンで出て、ベンチ、ベンチ外まで落ちてしまった。そのあと、ユースの活動にまで落ちてしまったので、ベンチ外になったときにどう監督にアピールするかというのは去年で勉強させられた。今年ベンチに戻ったときにどうやってアピールするかは頭の中に入っている。そうなった場合でもすぐに這い上がってこれるような準備をしていきたいです」

(取材・文 児玉幸洋)
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