beacon

強豪校の練習施設に潜入取材。選手権8強の技巧派軍団・帝京長岡の練習場は?

このエントリーをはてなブックマークに追加

選手権全国8強、帝京長岡高の練習場

 高校サッカーの強豪校はどのような環境でトレーニングしているのか。グラウンド、部室、サッカー部寮……。各校の協力によって、高校進学を控えた中学生たちにとっても貴重な情報を教えてもらってきたぞ。第18回は今冬の選手権で全国8強、新3年生からは複数の選手がプロ入りする可能性もある技巧派軍団、帝京長岡高(新潟)の人工芝グラウンドを紹介する。

■人工芝グラウンド



 帝京長岡は18年度選手権で全国8強、全日本U-18フットサル選手権大会では2回目の優勝を飾った。普段練習する人工芝グラウンドは敷地内。選手たちは授業後すぐにグラウンドに現れて約2時間のトレーニングと自主練に励んでいる。

■今年の降雪量の少ない冬に




 例年に比べると今年は降雪量が非常に少ない冬に。3月上旬の取材時も校舎脇のわずかな箇所を除くと全く雪がなかった。積雪した日もPAスペースを雪かきしてトレーニング。今冬に限っては、雪でグラウンドを使用できない日がほぼなく、例年以上にボールを使ったトレーニングができているという。なお、公式戦はこのグラウンドや長岡ニュータウン運動公園などで開催される。

■狭いスペースをキックとポジショニングの精度で打開





 新チームはMF谷内田哲平主将(新3年)がすでに20年シーズンからの京都入り内定。U-17日本代表MF田中克幸(新3年)や選手権4得点のFW晴山岬(新3年)をはじめ、今年は特にタレント揃う注目校だ。選手権でも注目されたテクニカルなサッカーは、ウォーミングアップなしにスタートするパス&コントロールやスモールスペースでの3対1、3対3、5対5などで磨かれている。

■女子も半面ほど使ってトレーニング





 帝京長岡は女子サッカー部も今冬の女子選手権8強。男子のAチームの隣で女子サッカー部、男子のBチームがトレーニングしていた。そのトレーニングが終盤に差し掛かると、系列の長岡JY FCの小中学生が集まってくる。

■注目世代で戦う今年は勝負の1年





 新3年生は全国8強入りした選手権から主力6名を残す。注目世代で戦う今年の目標はMF小塚和季(現大分)を擁した12年度、18年度の全国8強越え、日本一だ。

■速さ、強さに特長のある選手も長岡へ





 ジュニア時代から長岡JY FC、帝京長岡高で独特のサッカー感を身につけてきた選手たち。テクニカルなスタイルに憧れて外部からもテクニシャンが入学して成長する環境にあるが、加えてスタッフたちは速さや高さを持つ選手たちがここに挑戦し、技術や判断力を磨いて羽ばたいてくれることも期待している。

(取材・文 吉田太郎)

TOP