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新生・帝京長岡は最終ラインにも注目選手。快足SB吉田は静学のU-18代表FWを意識

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帝京長岡高の快足SB吉田晴稀

 今冬の全国高校選手権でベスト8へ進出した帝京長岡高(新潟)ではすでにMF谷内田哲平主将(新3年)が20年シーズンからの京都入り内定。他にもエースFW晴山岬(新3年)やU-17代表MF田中克幸(新3年)ら今年は特にアタッカー陣に注目選手の名が並ぶが、最終ラインで同様に高く評価されている選手がDF吉田晴稀(新3年)だ。

 系列組織の長岡JY FCに所属していた中学2年時から、リーグ戦などで帝京長岡高の公式戦に出場していた才能。帝京長岡進学後は、「長岡で一番速い」とも言われるほどのスピード、1対1の強さをSBやボランチ、CBのポジションで発揮してきた。選手権では全4試合に先発出場。その吉田に今年の意気込みや将来の目標について聞いた。

―選手権はわずかな差で準々決勝敗退に。
「今年はまず、ベスト4に行って、そこから1位を取れるようにしたいです」

―準決勝、決勝に行くために足りなかったものは?
「1年間の公式戦で得点できなかったのが、2試合しかなくて、(敗れた尚志戦は)その2試合の一つになってしまった。決定力だったり、守備の我慢できる時間帯を増やさないといけないと思います」

―チームメートがプロ入りや代表入りしているが、刺激になっている?
「プロだったり、代表に行っている人がいるので、自分もプロになれるように。注目度は去年よりもあると思うので、アピールしていきたいと思っています」

―上に行くための自分の武器とは?
「スピードで縦への勝負をもっと増やして、守備での1対1は絶対に負けないように。あと、クロスの精度をもっと上げていかないといけないと思います」

―横浜FCユースとの練習試合で凄く評価されたと聞いたが?
「守備の面では今年の試合を色々やってきて、自信もついてきているんで、あとは攻撃面でクロスの質などをもっと上げていきたい」

―走れるところは違いを生み出せる武器。
「スピードは自分の一番の武器だと思っているので、攻撃面でも守備面でももっと活かしていきたいと思います」

―いよいよラスト1年。自分たちの代で日本一をという思いがある。
「自分もここに来たのは(中学時代に総監督の)谷口(哲朗)先生が『5年以内に日本一を取る』と言っているのを聞いたから。それで、ここに入学しようと決めたので、達成したいです」

―対戦した選手などで、意識している選手はいる?
「一番上手いと思ったのは静学の代表選手の(FW)松村(優太)選手。あの人の縦へのスピードだったりに対してボールを奪えなかったので、そこで奪えるようにならないと上には行けないと思っています」

―マッチアップして凄さを体感した。
「今までやってきた中で、同じ学年では一番上手かったです」

―去年一年間で自分が成長したと思うところは?
「インターハイはボランチでしたし、色々なポジションをやったこと。あと、技術面は少しは良くなったと思います。(帝京長岡では)みんな上手いので、自分も追いつかなかきゃいけないと思います」

―自分の理想像は?
「プロだったら、長友佑都選手だったり、世界だったらバルセロナの(ポルトガル代表DFネルソン・)セメドだったり、そういう選手になっていきたい」

―プロへの意識は強い。
「プロになりたいという意識はあって、6月、インターハイまでがチャンスだと思っているので、一日一日を大切にして、頑張っていきたいなと思っています。そのためには、チームとしても勝っていくことが大切だと思います。選手が集まってもチームとして機能しなければ結果はついて来ないと思うので、チームとしても、個人としてもまとまって上に行けるように頑張っていきたいと思っています」

(取材・文 吉田太郎)

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