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前半でハットのFW前田大然、開始早々に「今日はいけそうやな」と予感

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U-22日本代表FW前田大然(松本)

[3.26 AFC U-23選手権予選(東京五輪一次予選)第3節 日本7-0ミャンマー]

 予感があった。試合開始早々の前半2分にMF三好康児(横浜FM)のアシストからネットを揺らす。これはオフサイドの判定に取り消されたものの、U-22日本代表のFW前田大然(松本)は「何か今日はいけそうやなという感じになった」という。

 そして、その予感は的中する。まずは前半7分、相手GKのパスミスに反応した三好のパスに走り込むと、迷いなく右足で合わせたシュートを突き刺して1点目を記録する。さらに、この日の対戦相手であるミャンマーは、これまでの対戦相手と違って引くのではなく、積極的に前に出てボールを奪おうとしてきたため、最終ライン裏には前田の“大好物”となるスペースが生まれていた。

 そのスペースを突いた。前半9分にはセンターサークル内からMF中山雄太が最終ライン裏を狙ったボールを蹴り出すと、ダイアゴナルランでスペースに抜けた前田が、飛び出したGKよりも先に触れてボールを流し込んで2点目。さらに同44分には三好の鋭いスルーパスからPA右に侵入すると、距離を詰めたGKをあざ笑うかのようなチップキックでゴールを陥れ、ハットトリックを達成した。

 前半だけでのハットトリック達成に「プロになってハットトリックは初めてなので、嬉しいっす」と白い歯を見せつつ、「FWなので点を取り続ければ代表に呼ばれると思う。今日もまだチャンスがあったので、そういうのも決められるようになりたい」と満足することなく、さらなる進化を遂げていく。

(取材・文 折戸岳彦)
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