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ボリビア指揮官は惜敗も成長実感「より厳しかったのは韓国戦」

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ボリビア代表のエドゥアルド・ビジェガス監督

[3.26 キリンチャレンジ杯 日本1-0ボリビア ノエスタ]

 日本代表に0-1で敗れたボリビア代表のエドゥアルド・ビジェガス監督は試合後、公式記者会見に出席し、「より厳しかったのは韓国戦だった」と振り返った。22日に韓国代表と対戦した際に出てきた課題を修正し、日本戦に臨んでいたという。

「韓国戦はボリビアから長旅をしてきた直後で、3回のトレーニングだけで対戦することになった。日本戦に向けてはよりトレーニングができて、順応する期間も長く取れたのでよりよいパフォーマンスができた」。

 この日のボリビアは自陣に4-4-2のブロックを敷く守備的な戦術を採用。さらに「逆サイドをうまくマークできず、韓国のサイドチェンジにたびたび驚かされた」という韓国戦の課題を踏まえ、「(左サイドの)乾選手を警戒するようにした」と日本対策を練っていたという。

 この作戦は見事に奏功し、MF香川真司らを中心に繰り出していた日本のパスワークを寸断。中央に絞ってボールを受けるMF乾貴士にボールが入る場面はあったものの、大きくサイドを使った展開にも難なく対応し、スコアが動かないまま終盤を迎えた。

 だが、後半31分にMF中島翔哉のゴールを喫して失点し、0-1で惜敗。指揮官は「疲れもたしかにあったし、ボリビア代表が攻撃を試みたことで守備のミスが増え、カウンターのチャンスを与えてしまった。また代表デビュー戦の若手選手が多くプレーしていたのでそれも理由の一つ」と敗因を語った。

 とはいえ、全体的にはポジティブな印象を得たようだ。

「試合が進むにつれて、ボリビアが交代をいくつか行い、ボールポゼッション率が上がり、ゴール前でのチャンスを何度か作ることができた。また、若い選手が多くプレーした。何人かは初めての代表戦で、こうしたAクラスの代表戦で彼らが経験を積めたことがよかった」。

 そう手応えを述べたビジェガス監督は「非常に強度の高い試合になったと思う。両チームとも良い戦術をピッチ上で展開した」と手応えをアピール。「選手たちが非常に真摯に代表活動に取り組んでくれて、国内リーグやカップ戦で疲労が蓄積している状況だが、非常にモチベーション高く代表で戦ってくれている」と選手たちを称えていた。

 また、今年6月に行われるコパ・アメリカの前にはフランス代表との親善試合を行うことを示唆し、「高いレベルの国と戦えるのは有意義なこと」と期待。最後に日本の報道陣に向けて「ブラジルのコパ・アメリカでお会いすることを楽しみにしています」とあいさつした。

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