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[MOM2824]市立船橋DF畑大雅(新3年)_「『コイツ、ヤバイな』と思うくらい」の一発で先制アシスト

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前半13分、市立船橋高の右SB畑大雅が縦突破から先制アシスト

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[3.29船橋招待U-18大会 市立船橋高 2-1 名古屋U-18 グラスポ]

 一発の突破で仕留めた。名古屋U-18ペースで迎えた前半13分、市立船橋高は右サイドの高い位置を取ったSB畑大雅(新3年)にボールが入る。U-17日本代表の快足SBにとってこの日、最初の1対1。一気に縦へ持ち出した畑は、DFのタックルを振り切ってエンドライン近くまでえぐると、そのままクロスを上げる。GKの指にわずかに触れて落ちたボールをFW森英希(新3年)がダイビングヘッドでゴールネットを揺らした。

 試合の流れを変える1プレー。一発の突破で得点に繋げた畑は「サイドバックとの一発目の勝負だったので、一発目で『コイツ、ヤバイな』と思うくらいにやりたいと思っていた。思い切りよく仕掛けて点に繋がったので良かった」と会心の表情を見せた。

 昨年も日本高校選抜の先輩SB松尾勇佑との両翼は市立船橋にとって大きな武器だった。だが、昨年は怪我もあって、フル稼働できた訳ではない。それでも「『あれがオマエの持ち味だから、やれ』と言われていて、やりながら自分の武器を磨いていきたい」という畑はその持ち味を強敵相手にも発揮。対人での落ち着いた守備も含めて勝利に貢献した。

 今年はU-17日本代表のチリ遠征を経験。市立船橋とはスタイルの異なるU-17代表で課題のビルドアップの部分で進化を見せている。「チリ遠征帰ってきてから、『だいぶ変わったね』と言われるようになったので良かった」。この日は視察したU-17日本代表・森山佳郎監督の前でその突破の破壊力を示した。

 今月のU-17日本代表候補合宿は怪我で辞退したが、今秋のU-17ワールドカップ出場は大きな目標だ。代表定着へ向けて「頑張っていきたい」と違う俊足SBが、来月開幕するプレミアリーグEASTでもコンスタントに力を発揮して世界への切符を掴む。

(取材・文 吉田太郎)

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