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[船橋招待U-18大会]関東勢同士の強豪対決、前橋育英vs桐光学園は0-0ドローに

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桐光学園高の新1年生FW田中英泰(左)と前橋育英高SB水上翼が競り合う

[3.29 船橋招待U-18大会 前橋育英高 0-0 桐光学園高 グラスポ]

 17年度高校選手権優勝の前橋育英高(群馬)と18年インターハイ準優勝の桐光学園高(神奈川)との強豪校対決は0-0で引き分けた。

 前半から、より仕掛ける回数が多かったのは前橋育英の方。MF渡邊綾平主将(新3年)やMF櫻井辰徳(新2年)らが1タッチのパス交換に幾度もチャレンジ。テンポよくボールをサイドへ運ぶと、左MF倉俣健(新3年)らの仕掛けから相手ゴールに迫り、セットプレーを獲得する。

 だが、ゴール前での思い切りに欠けるなど、シュートチャンスを作りながらもゴールを破ることができない。対する桐光学園は今年、CBとして起用されている奈良坂巧(新2年)が守備面の成長を見せる。鈴木勝大監督も「良いでしょう」と頷くプレー。また、中盤のキーマン、MF中村洸太(新3年)がセカンドボールをもぎ取って前進し、期待の新1年生FW田中英泰が切れのあるドリブルを見せるなど攻め返していた。

 前橋育英は後半に投入されたMF熊倉弘達(新2年)とMF熊倉弘貴(新2年)の兄弟も巧さを見せ、先発に抜擢されて高さを発揮していたCB関礼恩(新3年)やCB相原大輝(新3年)中心に安定した守り。だが、無得点に終わって引き分けた。下級生の押し上げによって競争が激化しているチームは、山田耕介監督が「もうちょっとですね」と指摘した崩しの質や、決め切る姿勢の部分も改善していく。

 一方、U-20日本代表のエースFW西川潤主将(新3年)がC大阪に帯同中のため不在の桐光学園は、彼の不在をチームの成長に繋げようとそれぞれが意欲的なプレー。粘り強い守備から作り出したチャンスをものにできずに引き分けたが、強豪との対戦の中で自信をつけて関東大会予選や神奈川県1部リーグ開幕を迎える。

(取材・文 吉田太郎)

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