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29歳で初のJ1ピッチ、横浜FM朴一圭「これで満足しているようではダメ」

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横浜FMに移籍後、リーグ戦初先発したGK朴一圭

[3.29 J1第5節 横浜FM0-0鳥栖 日産ス]

 29歳にして初めて憧れのピッチに立った。「もっとこみ上げてくるものがあるかと思ったけど、いざ立ってみると、チームとして勝ちたいという思いが強くなった」。横浜F・マリノスのために無心でプレー。スコアレスドローだったが、今季初の無失点にGK朴一圭(パク・イルギュ)は「失点ゼロで終われたことは非常にポジティブ。自信を持って次に繋げていければ」と充実の汗をぬぐった。

 朝鮮大から12年に当時JFLの藤枝MYFCに入団。一旦藤枝を離れたが、14年からJ3を戦うことになったことで復帰。Jリーガーとしてのキャリアをスタートさせると、16年にFC琉球に移籍。J3で通算147試合に出場した。この経験が評価され、19年、29歳にして初めてJ1に挑戦するチャンスを得た。

 そしてチームは開幕から全4試合で失点する7失点。アンジェ・ポステコグルー監督は就任からリーグ戦全試合で起用してきたGK飯倉大樹のベンチスタートを決断。朴にゴールマウスを託した。先発起用を告げられたのは試合前日。「準備できているか。明日お前で行くから」。その二言だけだったというが、気合が入らないわけがなかった。

 古巣の好調も刺激になっていた。今季より初のJ2を戦うことになった琉球は、開幕から5戦を4勝1分。堂々首位に立つ快進撃をみせている。考え抜いた末の決断。自身にとって難しい挑戦だということは分かっていたが、横浜FMでリーグ戦に出場できない現状にもどかしさを感じていた。「自分も話題になるような活躍が欲しいと思った」。ほとんどピンチがなかったことから、この日のプレーについては「まあまあ」と振り返ることしか出来なかったが、向上心は失わない。

「今日のゲームだと何も見えてこない。難しいシチュエーションが本当になかったので。だったらルヴァン杯の湘南戦のほうが自分には勉強になった。無失点は嬉しいけど、言い方悪いですが、今日は誰が出てもこういうゲームで終われたと思う。簡単なゲームだった、くらいに思っておかないと、これで満足しているようではダメ。自分たちは優勝を目指してやっているので」

 両親と妹がスタジアムに観戦に訪れていた。家族席での招待も可能だったが、金J限定ベースボールユニフォームを貰うために、チケットを購入してきてくれていたのだという。「結構、意気込んじゃうタイプ」ということもあり、先発出場を連絡することはなかったというが、晴れ姿をみせることが出来た親孝行を喜ぶ。

 ただ1試合の出場で満足するわけにはいかない。飯倉もこのまま黙っているわけがなく、激しいレギュラー争いになるはずだ。「またチャンスがくると思うけど、そういう時にチームを助けられるプレーが出来ればなと思います」。遅咲きの実力者がレギュラー獲りに挑む。

(取材・文 児玉幸洋)
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