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仲間が示した信頼の証…劇的弾アシストの浦和DF山中「結果を残すことしか頭になかった」

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浦和レッズDF山中亮輔

[3.30 J1第5節 浦和1-1FC東京 埼玉]

 左足から蹴り出されたボールの流れから値千金の同点弾が生まれた。{c|浦和レッズ}}DF山中亮輔は限られた時間の中できっちりと結果を残した。

 0-1とビハインドを背負って迎えた後半37分に出場機会が訪れる。「ビハインドの展開の中で一つ何かしらやってやろうと思っていたし、結果を残すことしか頭になかった」と苦しむチームを救うべく、ピッチへと向かった。

 左SBの位置に入りながらも果敢に高い位置まで駆け上がって攻撃に絡み、FC東京ゴールをこじ開けようとする。後半42分には弾丸FKでゴールを脅かすが、「個人的にはインパクトも良かったし、蹴った瞬間入ったと思った」という強烈なシュートは鋭く曲がりながらゴールへと向かったが、クロスバーを叩くとゴールライン手前に落下してゴールを奪うことはできなかった。

「落ち切らなかったというのはあったし、あそこで決まっていれば、もっとインパクトを残す仕事ができたと思う」。豪快なFKが決まっていれば、そのインパクトは特大だったのかもしれない。しかし、後半アディショナルタイムにチームを救う仕事をこなしたのも間違いない。

 MFエヴェルトンから左サイドでボールを呼び込むと、「(興梠)慎三さんと(杉本)健勇くんが入っているのは見えたし、健勇くんの高さを生かしたかったけど、室屋(成)選手がコースを切っていた」と判断。すると、「マイナスのところでモリくん(森脇)が入ってきたのは見えた」とダイレクトでの折り返しを選択し、森脇の劇的同点ゴールをお膳立てした。

 ゴールを陥れた森脇は「山中選手から素晴らしいボールが間違いなく来ると思っていた。あの場面は僕だけでなく、いろんな選手がゴール前に入っていたので、それは山中選手を信頼している一つの証だと思う」と山中への信頼を語った。

「僕のいいところは直前に判断を変えられることだと思っているので、ああいうところで見せられたと思うし、一つ結果を残せて良かった」と振り返った山中。今季、横浜FMから加入したものの、レギュラーポジションをつかめずに苦しい状況を過ごしているが、与えられた時間の中で結果を残したことに安堵の表情を浮かべた。

(取材・文 折戸岳彦)
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