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[船橋招待U-18大会]スピード備えたレフティー、MF倉俣は新生・前橋育英の攻撃の柱へ

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スピード備えたレフティー、前橋育英高MF倉俣健

 新生・前橋育英高の攻撃陣の柱へ――。MF倉俣健(新3年)は1月の全国高校選手権で登録メンバー入りしていた左利きのサイドアタッカーだ。左サイドからの推進力のある突破と左足キックでチャンスを作るMFだが、本人は第24回船橋招待U-18大会(3月29日~31日)開幕直後に「自分の特長があまり出せていない」と首を振っていた。

「もっとドリブルで仕掛けてクロスだったり、シュートだったりの部分は(山田耕介)監督からも『オマエの特長だからどんどん出していけ』と言われているんですけれども、なかなかそういう場面を作れなかったり、自分で要求できてしないのも理由なんですけれども、自分のプレーは出せていないです」と納得していない。

 スピードのあるレフティーということで、多方面から注目されている存在であることは確か。今年、チームは前線に特別な個がいないため、ボールを保持しながら攻撃を組み立てることに時間を割いてトレーニングしているという。その中で「自分がチームの中心となって引っ張っていって、どんどん活躍して行きたいです」という倉俣は縦突破で前橋育英のパスワークにアクセントを加え、自分も試合を決める仕事をしていくつもりでいる。

「理想はマンチェスター・シティのサネ選手。同じ左利きで縦への推進力が別格。ボールの持ち方やファーストタッチを参考にしています」。理想とする選手のプレーから学び、より自分の持ち味を発揮できる選手になる。

 本職の左SHに加え、将来のために左SBや右SHでのプレーも視野。選手権とインターハイ優勝、プレミアリーグ昇格というチーム目標を達成するために、どのポジションでもハイレベルなプレーをできる選手、試合を決定づける選手になって結果と評価も勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)

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