JR東日本カップ2019 第93回関東大学サッカーリーグ戦の記者会見が2日にJFAハウスで行われた。第1節は6日と7日に行われる。

　連覇を目指す早稲田大は、6日に味の素フォールド西が丘で行うオープニングゲームで、創部初の1部昇格を果たした立正大と対戦する。今季主将に就任したDF大桃海斗(4年=帝京長岡高)は連覇のプレッシャーについて、「そこはあまりない」とキッパリ。「去年同様に、謙虚に戦いたい」と抱負を語った。

　FW岡田優希(現FC町田ゼルビア)、MF相馬勇紀(現名古屋グランパス)、GK小島亨介(現大分トリニータ)、DF冨田康平(現京都サンガF.C.)といったタレントがチームを去ったが、「今年は個というよりはより組織にフォーカスして取り組んでいる。チーム全員で同じ絵を描いて戦うということを意識して戦いたい」と意気込んだ。

▽4月6日
早稲田大 12:00 立正大[味フィ西]

●DF大桃海斗(早稲田大)
「昨シーズンは関東リーグを優勝出来ましたが、今年は本当の意味で真価が問われると思っています。ホンモノを目指して頑張っていきます。相馬選手や岡田選手といった個に突出した選手が卒業した分、組織的にゲームを進めてくことが特長。目の前の1試合1試合を大切にすることを全員の共通認識としてやっていきたいです」

●DF中塩大貴(立正大)
「2019年のオープニングゲーム、対戦相手が昨年の優勝校である早稲田大さんということで、我々にとって最高の舞台だと思っています。我々がしたいサッカーというのはありますが、相手があるので、上手くいかない時がある。そんな時でも落ち着いて戦おうとか、相手をしっかりと見て戦えるチームだと思っています。関東1部で戦うのは創部以来初で厳しい戦いになると思うけど、チャレンジャーとして、チーム一枚岩になって戦っていければいいなと思います」


▽4月6日
筑波大 14:30 駒澤大[味フィ西]

●DF加藤潤(筑波大)
「昨季リーグ最終戦とインカレで駒澤さんに負けてしまっているので、リベンジをしたい。開幕戦の勝利でチームが流れに乗れればいいなと思っています。筑波のサッカーが強いというのは、大崩れしないということがあって、勝ち続けるメンタリティがあることだと思います。今年は『躍心』というスローガンを掲げました。みなさんがワクワクするようなプレーが出来るように精進していきます」

●DF星キョーワァン(駒澤大)
「開幕戦は筑波大さんということで、強豪ではありますが、自分たちらしく最後まで諦めずに戦っていきたいです。チームとしては去年出ていた多くの4年生が卒業した中で、全員でその穴を埋められるようにしたい。駒澤らしく縦に早いサッカーをするというのが目標。一戦必勝で一戦一戦を大切に戦い、インカレに出場して、インカレでリベンジがしたいです」


▽4月7日
法政大 14:00 中央大[中銀スタ]

●DF加藤威吹樹(法政大)
「中央大さんは2部から1部に昇格してきた勢いに乗っているチームだと思うので、まずはそこの初戦で勝利して、チームに勢いを付けられればと思います。今年のチームは個人個人の能力に長けている。毎試合面白い試合がみせられると思います。全員守備全員攻撃で面白いサッカーをみせるので、ぜひ注目してください。黄金時代を作ろうとやっているので、40年ぶりのリーグ優勝を目指してやっていきます」

●MF宮城和也(中央大)
「2部から1部に戦いの場を移すことで厳しい戦いになると思いますし、初戦は難しい戦いになると思います。その中でも雰囲気を楽しみ、フットボールスタイルを貫いて、勝利への貪欲な気持ちをみせられたらと思います。チームの特長はチーム思いの選手が多いこと。ピッチの中の人間が頑張ればいいのではなく、チームのことを思い、主体的に動くことが出来る人間がいてこその目標達成だと思っています」


▽4月7日
明治大 14:00 桐蔭横浜大[保土ヶ谷]

●MF佐藤亮(明治大)
「リーグ戦の開幕まで並大抵ではない努力をして活動してきました。それを結果で証明できればと思います。チームの特長は個の能力の高さ。その個の能力の高さを最大限に生かした戦いがしたい。ピッチ外では学年間を超えたコミュニケーションが盛んになっています。そういった面を踏まえて戦い抜いていけたらいいなと思っています」

●DF眞鍋旭輝(桐蔭横浜大)
「今年の目標として、1年間勝ち続けるというのがあるので、絶対に開幕戦を勝ち、今年の桐蔭は違うというところをみせられればいいなと思います。例年、4年生が何人か休部する中で、今年は4年生全員がサッカーを続けます。チーム力や組織力には自信があります。今シーズンの抱負としては、インカレ初出場、初優勝を目標にしたいです」


▽4月7日
流通経済大 11:30 専修大[フクアリ]

●DF本村武揚(流通経済大)
「専修大さんとは去年の同じ開幕戦で負けているので、しっかりと勝っていい波の乗っていきたいと思います。今年のチームの特長は例年より真面目な選手が多いので、雰囲気良くやれている。その上で流大の球際の強さであったりは継続してやれています。10年間、リーグ優勝できていないということなので、まずはそこを目標に頑張っていきます」

●DF西村慧祐(専修大)
「開幕戦は厳しく難しいゲームになると思いますが、自分たちの攻撃的で美しいサッカーを体現できるように、全力で戦いたいと思います。特長は攻守において攻撃的なサッカーをするところです。チームの目標は、掲げている『共闘競争』のスローガンのもと、新しい強い専修大を作り上げて、攻撃的で美しいサッカーを、プレーしている我々も楽しめるサッカーを、多くの試合で体現していきたいです」


▽4月7日
順天堂大 14:00 東洋大[フクアリ]

●FW浮田健誠(順天堂大)
「開幕戦はどこのチームもここに向けて仕上げてきていると思うので、簡単ではないと思います。謙虚に、最後まで頑張って戦って、しっかりと勝利を収めたいと思います。例年通り、後ろから丁寧にビルドアップしていくのが特長ですが、今年はより攻撃の色が強いチームだと思っています。リーグ優勝が目標。目標と達成するためには、負けの試合を引き分けにしたり、引き分けの試合を勝ちにする必要がある。今年はそういう力強い順天堂に注目してほしいです」

●MF坪川潤之(東洋大)
「昨年と同様のカードということで、同じ相手には2度負けられない。しっかりと勝ちたいと思います。チームは例年同様、ポゼッションスタイルは変わらないけど、それに加えて攻守にわたって迫力が増してきています。一戦一戦ベストを尽くすことで、今年のスローガンである史上最高を成し遂げ、新たなクラブレコードを築き上げていきたいと思います」

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(取材・文　児玉幸洋)●第93回関東大学L特集