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ハリル監督率いるナント、国内杯準決勝でパリSGに挑む…「どうしてチャンスがないと言えようか」

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バヒド・ハリルホジッチ監督が国内杯準決勝に臨む

 ナントは3日にクープ・ドゥ・フランス(仏国内杯)準決勝でパリSGと対戦する。クラブを率いるバヒド・ハリルホジッチ監督が心境を語った。仏紙『ル・パリジャン』が伝えている。

 元日本代表指揮官は昨年10月にナント監督に就任。降格圏内のリーグ19位に沈んでいたチームで公式戦4連勝を果たし、現在は15位まで順位を伸ばした。しかし昨冬ナントに悲劇が訪れる。リーグ12得点でチームの得点源となっていたFWエミリアーノ・サラが、移籍先のカーディフに向かう途中で飛行機の墜落事故によって逝去。約2か月が経過しても、指揮官の哀しみは癒えていないようだ。

「私たちは恐ろしく、想像を絶する瞬間を過ごした。最悪だったのは事故発生から遺体発見まで待っている間だ。我々が持ち続けていた希望が、我々を疲弊させてしまったんだ。クラブは数週間にわたって動揺が続いていたよ」

「彼が私たちに別れを言い、飛行機が離陸する直前まで数メートル近くにいたんだ。私たちが築いてきた関係に彼は感謝していたよ。『カーディフでも幸運を祈っている』と彼に伝えたんだが、翌日に飛行機が消えたと知らされた。ひどくショックを受けたよ」

 戦力面でも大きな得点源を失ったナントだが、仏国内杯では準決勝に進出。66歳の指揮官は「我々は12年ぶりにセミファイナルに挑む。私が就任したときより戦力は良くなっている」と自信を垣間見せる。

「ブラジル・ワールドカップのベスト16でもアルジェリアを指揮し、ドイツを苦しめた。我々が完璧に準備をして大胆に攻めていくならば、どうしてチャンスがないと言えようか」

 さらにハリルホジッチ監督は、パリSGがUEFAチャンピオンズリーグでマンチェスター・Uに逆転負けを喫したことに言及。「パリSGは欧州で最高の戦力を持っており、ほとんど最高のクラブだ。少なくとも決勝に行くと思っていたし、優勝も予想していた」と高く評価をしつつ、「だが、理解できないことがあったんだ」と明かしている。

「それは試合前のチームの行動だ。試合の2時間前に、選手たちが個別でスタジアムにやってくることをどうして許容できる?選手たちを喜ばせるため?あの試合前の準備は重大なミスだ。ビッグクラブには値しない。アマチュアだ。理解に苦しむ(3度繰り返す)。パリは渋滞も事故も多い。“子どものような行動によって、得られた結果は小さかった”という教訓だね」

 一方、パリSGのトーマス・トゥヘル監督はハリルホジッチ監督の毒舌に反応。『beIN SPORTS』によると、「彼の意見に耳を傾けてエネルギーを失いたくない」と淡々と答えたという。

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