[4.3 J2第7節 柏3-0長崎 三協F柏]

　3試合ぶりの先制点を柏レイソルにもたらしたのは、アカデミー育ちの20歳だった。

　前半9分、右サイドのFWクリスティアーノが大きく展開。左サイドで待っていたMF瀬川祐輔は、トラップ後にワンタッチ中央へ入ると右足を振り抜く。ペナルティエリア外からのミドルシュートはGK徳重健太にパンチングで処理されるも、ボールはペナルティエリアにこぼれる。長崎DFが処理に戸惑っているところをDF古賀太陽がかっさらうと、右足を一閃。ゴールネットに突き刺さった。

　プロ4年目でのJ初ゴールを「練習でもあんなシュート打っていない」と笑みをたたえながら振り返った。得点後は「どうすればいいのかわからない」ままにクリスティアーノらチームメイトにもみくしゃにされた。

　1998年生まれ、東京五輪世代の古賀は、昨シーズン途中に小学年代からプレーしていた柏を離れて福岡へと期限付き育成型移籍した。6月の加入後すぐさま定位置をつかむと、21試合に出場。今季から再び黄色のユニフォームに身を包み、背番号は移籍前の「26」から「4」へ。アカデミーの先輩であるDF酒井宏樹(マルセイユ)やDF中谷進之介(名古屋)らが背負った番号に“出世”した。

　左サイドバックを務める古賀の逆サイド、右サイドバックのDF小池龍太は、「得点も決めているし、素晴らしいパフォーマンスだった」と称え、「彼の良さを僕らも引き出さないといけない。経験から自信はついてくるので、彼が自信を持ってプレーできるようにサポートしていきたい」と今後の活躍に期待を寄せた。

(取材・文　奥山典幸)

---

★日程や順位表、得点ランキングをチェック!!
●2019シーズンJリーグ特集ページ
●[J2]第7節 スコア速報
●“初月無料”DAZNならJ1、J2、J3全試合をライブ配信!!