開始直後にJ1の洗礼…平戸太貴、ほろ苦デビューも「大事な試合に勝ち切るのが鹿島」
[4.5 J1第6節 鹿島2-1名古屋 カシマ]
待ちに待ったJ1デビュー戦は、試合開始1分で窮地に陥った。「行かれた部分は立ち上がりすぐだったので、メンタル的にもう少しナイーブになるかなと思った。ただ、気にしすぎないようにした」。右サイドバックで先発した鹿島アントラーズDF平戸太貴はその場面を冷静に振り返る。
首位を走る名古屋グランパスをホームに迎えての一戦。前節磐田戦(△1-1)で接触プレーの影響で途中交代していたDF内田篤人に代わり、右サイドバックのポジションに入ったのは町田への期限付き移籍から今季復帰した平戸だった。
もともとは中盤を主戦場とする選手だが、一足先にデビューしていたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)でも右SBでプレー。相手がボールを握る志向のチームということもあり、「最終ラインをしっかり揃えて、上げるところと下げるところを合わせること」を意識して試合に入ったという。
だが、ファーストプレーで一気にその想定は崩された。前半1分、対面で前を向いたMF和泉竜司は中央へのパスという選択肢もありながら、縦への突破を選択。平戸に続いて、MF永木亮太までもが次々に振り切られ、決定的なシュートに持ち込まれた。
冒頭の言葉のように冷静になることを心がけた平戸は、キックオフ直後の対応ミスをその後のパフォーマンスに大きく影響させることはなかった。だが、試合後には「守備をする部分では速い選手、うまい選手に負けないようにしないといけない」という課題を口にした。
一方の攻撃では、チームが守勢に回る時間が長かった中、右サイドから反対サイドのFW伊藤翔にロングフィードを試みる場面もあった。「そういったシーンをあまり出せなかったけど、今日のような試合ではああいうところで前を見るのは大事。もっともっと出していきたい」と手応えも残した。
平戸は先制点献上後の後半8分にピッチを退き、その後チームは逆転勝ち。「チームが勝てたことはうれしいし、こういう大事な試合に勝ち切るのが鹿島。自分が出た時にも勝つことを目指してもっと良い準備をしていきたい」。複雑な思いのデビュー戦を経て、再び日々のトレーニングで成長を期する。
(取材・文 竹内達也)
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待ちに待ったJ1デビュー戦は、試合開始1分で窮地に陥った。「行かれた部分は立ち上がりすぐだったので、メンタル的にもう少しナイーブになるかなと思った。ただ、気にしすぎないようにした」。右サイドバックで先発した鹿島アントラーズDF平戸太貴はその場面を冷静に振り返る。
首位を走る名古屋グランパスをホームに迎えての一戦。前節磐田戦(△1-1)で接触プレーの影響で途中交代していたDF内田篤人に代わり、右サイドバックのポジションに入ったのは町田への期限付き移籍から今季復帰した平戸だった。
もともとは中盤を主戦場とする選手だが、一足先にデビューしていたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)でも右SBでプレー。相手がボールを握る志向のチームということもあり、「最終ラインをしっかり揃えて、上げるところと下げるところを合わせること」を意識して試合に入ったという。
だが、ファーストプレーで一気にその想定は崩された。前半1分、対面で前を向いたMF和泉竜司は中央へのパスという選択肢もありながら、縦への突破を選択。平戸に続いて、MF永木亮太までもが次々に振り切られ、決定的なシュートに持ち込まれた。
冒頭の言葉のように冷静になることを心がけた平戸は、キックオフ直後の対応ミスをその後のパフォーマンスに大きく影響させることはなかった。だが、試合後には「守備をする部分では速い選手、うまい選手に負けないようにしないといけない」という課題を口にした。
一方の攻撃では、チームが守勢に回る時間が長かった中、右サイドから反対サイドのFW伊藤翔にロングフィードを試みる場面もあった。「そういったシーンをあまり出せなかったけど、今日のような試合ではああいうところで前を見るのは大事。もっともっと出していきたい」と手応えも残した。
平戸は先制点献上後の後半8分にピッチを退き、その後チームは逆転勝ち。「チームが勝てたことはうれしいし、こういう大事な試合に勝ち切るのが鹿島。自分が出た時にも勝つことを目指してもっと良い準備をしていきたい」。複雑な思いのデビュー戦を経て、再び日々のトレーニングで成長を期する。
(取材・文 竹内達也)
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